ライセンス (既知の問題点)

UNIX での複数ライセンス プロセス:

複数のライセンス プロセスが mfcesd デーモンからの応答を取得しようとしているシステムでは、基になるシステム カーネルが UNIX ドメイン ソケットによって使用されるリソースを制限する可能性があります。これにより、一時的にリソースを利用できないというエラーで送信応答が失敗する場合があります。このため、CES デーモンが要求元のクライアントとの接続を失い、クライアント プロセスがハングしていました。

CES デーモンは、この一時的な制約条件を認識するようになりし、接続をわずかに抑制して再試行します。CES デーモンは常にクライアント プロセスに応答を送信するようになりました。

Micro Focus では、以下に示すカーネル パラメーターも調整し、使用頻度の高いシステムにより多くのリソースを割り当て、根本的な条件を回避することをお勧めします。

次の例では、変更対象のパラメーターと、非常に高い値を示します。Micro Focus では、ネットワークの専門家または管理者がこれらの値を確認し、適切なバランスを取るように調整することをお勧めします。

# Increase number of incoming connections

net.core.somaxconn = 65535

# Increase number of incoming connections backlog

net.core.netdev_max_backlog = 65535

Security-Enhanced Linux (SELinux):

SELinux が有効になっているマシンでは、そのマシンの起動時に MFCESD サービスの開始がブロックされます。SystemD を使用した手動のサービス開始 (つまり、sudo systemctl start MFCESD) もブロックされます。

これは、MFCESD サービスが AutoPass ライセンスと通信するために起動されないため、AutoPass ライセンスに影響します。ライセンス ツールを実行しようとした場合、または製品でライセンス可能な操作 (コンパイルなど) を実行した場合に、この影響が見られます。

このような状況では、マシンが起動したら、以下のコマンドを使用してサービスを手動で開始できます。

MFCESD ライセンス:

sudo /opt/microfocus/licensing/bin/startmfcesd.sh
注:SELinux 対応のマシンが起動すると、AutoPass Daemon サービスが正常に開始されます。

サービスが開始されたら、ライセンスは SELinux が有効になっていても影響を受けません。