FCD に含まれているフィールドを次の表に示します。フィールドは必ずしもこの順番で表示されるわけではありません。順序はコピーブックまたは xfhfcd3.cpy で定義されます。フラグについては、該当のビットが有効な場合について説明しています。ビット 7 が MSB (左端) です。未使用のビットは将来使用するために予約されています。
各操作でこれらのフィールドを使用する方法の詳細を確認するには、「操作コード」セクションを参照してください。
- fcd-file-status (fcd-status-key-1、fcd-status-key-2)
- 型：pic x
- ユーザー ファイルの状態。このフィールドは、COMMIT または ROLLBACK 操作以外のすべての操作の後に、操作の状態を通知する標準のファイル状態値で更新されます。fcd-access-mode および fcd-status-type も参照してください。
- fcd-length
- 型：pic xx comp-x
- Windows： 予約済み。バイナリのゼロに設定する必要があります。
- UNIX： FCD の長さ。FCD3 の場合のみ。
- fcd-version
- 型：pic x comp-x
- バージョン番号。値は次のとおりです。
- fcd-organization
- 型：pic x comp-x
- ファイル編成。値は次のとおりです。
- fcd-access-mode
- 型：pic x comp-x
- ユーザー状態およびアクセス モードのインジケーター。
ユーザー状態はビット 7 で示されます。このビットは、ファイル状態を定義している場合に設定されます。ファイル状態を定義すると、一部の操作 (RETRYLOCK など) の実行方法に影響する場合があります。このビットは、ファイル ハンドラーを直接呼び出す場合に設定する必要があります。ただし、ファイル状態は
fcd-file-status から直接取得されます。
アクセス モードは、次に示すビット 6 から 0 までで示されます。
| 0 |
順呼び出しモード |
| 4 |
乱呼び出しモード |
| 8 |
動的アクセス モード |
- fcd-open-mode
- 型：pic x comp-x
- オープン モード
| 0 |
INPUT |
| 1 |
OUTPUT |
| 2 |
I/O |
| 3 |
EXTEND |
| 128 |
ファイルが閉じている |
ファイルを開く前にこのフィールドを 128 に設定する必要があります。
- fcd-recording-mode
- 型：pic x comp-x
- レコード モード
- fcd-file-format
- 型：pic x comp-x
- ファイル形式
| 0 |
デフォルト形式 |
| 1 |
C-ISAM |
| 2 |
Level II V2.5 COBOL |
| 3 |
IDXFORMAT"3" |
| 4 |
IDXFORMAT"4" |
| 5 |
btrieve-ansi(Windows 環境にのみ該当) |
| 6 |
btrieve-non-ansi(Windows 環境にのみ該当) |
| 8 |
IDXFORMAT"8" |
| 11 |
メインフレーム印刷ファイル |
| 12 |
IDXFORMAT"12" |
| 14 |
ヒープ ファイル |
| 15 |
ESDS |
- fcd-device-flag
- 型：pic x comp-x
- デバイス フラグ
| 0 |
通常 |
| 1 |
デバイス |
| 2 |
Stdin |
| 3 |
Stdout |
| 4 |
stderr |
| 5 |
無効な名前 |
| 6 |
入力パイプ |
| 7 |
出力パイプ |
| 8 |
入出力パイプ |
| 9 |
ライブラリ |
| 10 |
ディスク ファイル |
| 11 |
Null |
| 12 |
ディスク リダイレクト |
| 13 |
マップなし |
- fcd-lock-action
- 型：pic x comp-x
- 予約済み。
- fcd-data-compress
- pic x comp-x
- データ圧縮ルーチン インジケーター
| 0 |
圧縮なし |
| 1 から 127 |
Micro Focus データ圧縮ルーチン番号 (1= CBLDC001)
|
| 128 から 255 |
ユーザー定義データ圧縮ルーチン番号 (128=USRDC128) |
- fcd-blocking
- 型：pic x comp-x
- ノードの長さ (バイト数)
| 0 |
システムにより決定されるノードの長さ |
| 1 |
512 |
| 2 |
1024 |
| 4 |
4096 |
| 6 |
16384 |
- fcd-idxcache-size
- 型：pic x comp-x
- キャッシュされたメモリに格納されている索引ノードの数。4 から 255 の数値を指定する必要があります。0 に設定すると、デフォルトの 16 が使用されます。
- fcd-percent
- 型：pic x comp-x
- パーセント インジケーター
- fcd-block size
- 型：pic x comp-x
- データ レコードのブロック サイズ (バイト数)
| 0 |
ブロックなし |
| 12 |
4096 |
| 13 |
8192 |
| 14 |
16384 |
| 15 |
32768 |
| 16 |
65536 |
索引ファイルおよび相対ファイルについては、ゼロ以外の値を設定するとパフォーマンスが低下する場合があります。
- fcd-flags-1
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
メインフレーム互換性ビット。このビットを設定すると、ファイル特性を、プログラムで指定したファイル特性と一致させる必要がなくなります。 |
| ビット 5 |
READ および START 操作によって、レコード領域にはキーのみが返されます。 |
| ビット 1 |
TRACE=ON |
| ビット 0 |
予約済み |
- fcd-flags-2
- pic x comp-x
- ビット 0 は CONVERTDBSPACE=ON を設定します。
- fcd-mvs-flags
- pic x comp-x
- メインフレームのエミュレーション フラグ
| ビット 2 |
暗黙ファイル (ACCEPT または DISPLAY) |
| ビット 1 |
AMODE(31) がオン |
| ビット 0 |
AMODE(24) がオン |
- fcd-mvs-flags-2
- pic x comp-x
- 追加のメインフレームのエミュレーション フラグ
| ビット 3 |
AMODE(64) がオンの場合は DATA(31) がオン |
| ビット 2 |
AMODE(64) がオン |
| ビット 0 から 1 |
予約済み |
- fcd-status-type
- pic x comp-x
- 状態の種類：
| ビット 7 |
デフォルトでは ANSI'85 COBOL ファイル状態についてはオンに設定し、ANSI'74 COBOL ファイル状態についてはオフに設定します。 |
| ビット 6 |
SPACEFILL=OFF |
| ビット 5 |
STRIPSPACE=OFF |
| ビット 4 |
EXPANDTAB=OFF |
| ビット 3 |
LSRECDELIM=0D0A(UNIX 環境にのみ該当) |
| ビット 2 |
INSERTTAB=ON |
| ビット 1 |
INSERTNULL=ON |
| ビット 0 |
予約済み |
ビット 1 および 2 は、オープン時にファイル ハンドラーによって設定または設定解除されます。これは、N および T RTS スイッチの設定によって決まります。これらのビットは、OPEN 操作の後に設定または設定解除して、N および T RTS
スイッチをオーバーライドできます。ビット 3 は、「他の種類の行順編成レコード区切り文字を使用する」ことを意味します。
- fcd-other-flags
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
OPTIONAL ファイル (OPEN INPUT) |
| ビット 6 |
IGNORELOCK=ON |
| ビット 5 |
OPTIONAL 以外 (OPEN I/O および EXTEND) |
| ビット 4 |
ファイル名は EXTERNAL |
| ビット 3 |
予約済み |
| ビット 2 |
NODETECTLOCK 指令が有効 |
| ビット 1 |
複数のリール ファイル (レコード順) |
| ビット 0 |
行送りファイル (レコード順) |
- fcd-trans-log
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
OPENINPUTSHARED=ON |
| ビット 5 |
READSEMA=OFF |
| ビット 4 |
EXPANDPOSITIONING=ON |
| ビット 1 |
FASTREAD=OFF |
| ビット 0 |
SUPPRESSADV=ON |
- fcd-lock-types
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
言語間ロック (LOCKTYPE 1 または 2) |
| ビット 6 |
SHARING WITH READ ONLY |
| ビット 5 |
個別のロック ファイル (LOCKTYPE 2) |
| ビット 4 |
RUNITLOCKDETECT=OFF |
| ビット 3 |
NFS ファイル ロックを使用します。 |
| ビット 2 |
HP 互換の NFS ファイル ロックを使用します。 |
- fcd-fs-flags
- 型：pic x comp-x
- Fileshare フラグ
| ビット 7 |
トランザクション ログ |
| ビット 3 |
OPEN 操作および CLOSE 操作をトレースします。 |
- fcd-config-flags
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
WRITETHRU |
| ビット 6 |
相対バイト アドレスを使用します。 |
| ビット 5 |
現行レコード ポインターを更新します。 |
| ビット 4 |
FCD2 の場合、相対バイト アドレスには、fcd-reladdr-offset ではなく fcd-reladdr-big を使用します。
|
| ビット 1 |
状態変換ルーチンを呼び出します。 |
| ビット 0 |
IGNORELOCK が必要な場合に設定します。 |
- fcd-misc-flags
- 型：pic x comp-x
- 各種フラグ
| ビット 7 |
HOSTFD オプション (オープン時に割り当てられるレコード領域) |
| ビット 1 |
EXTERNAL 構文で定義されたファイル |
| ビット 0 |
ロックで閉じられたファイル |
- fcd-config-flags2
- 型：pic x comp-x
-
| ビット 7 |
EBCDIC 照合順序を使用します。 |
| ビット 6 |
ファイルに WRITE AFTER ADVANCING を指定する場合に設定します。 |
| ビット 5 |
ファイルに WRITE BEFORE ADVANCING を指定する場合に設定します。 |
| ビット 4 |
指定された ADV |
| ビット 3 |
可変長ファイルでの最小長チェックを無視します。 |
- fcd-lock-mode
- 型：pic x comp-x
- 共有可能ファイルのロック モード フラグ
| ビット 7 |
複数レコードのロック |
| ビット 6 |
WRITELOCK 指令が有効 |
| ビット 5 |
RETRYOPEN=ON |
| ビット 4 |
SKIPLOCK =ON |
| ビット 3 |
RETRYLOCK=ON |
| ビット 2 |
MANUAL ロック モード |
| ビット 1 |
AUTOMATIC ロック モード |
| ビット 0 |
EXCLUSIVE ロック モード |
- fcd-shr2
- 型：pic x comp-x
- 各種フラグ
| ビット 1 |
RETRYTIME=ON |
| ビット 0 |
STARTUNLOCK=ON |
- fcd-nls-id
- 型：pic xx comp-x
- NLS 識別子
- fcd-fs-file-id
- 型：pic xx comp-x
- 予約済み
- fcd-retry-open-count
- 型：pic xx comp-x
- RETRYOPEN カウント フィールド
- fcd-name-length
- 型：pic xx comp-x
- ファイル名の長さ
- fcd-idxname-length
- 型：pic xx comp-x
- 予約済み
- fcd-retry-count
- 型：pic xx comp-x
- 再試行回数 (RETRYLOCK がオンの場合に使用される)
- fcd-key-id
- 型：pic xx comp-x
- 参照キー (索引ファイル)。ランダム READ 操作に使用されます。主キーを指定するには、このフィールドをゼロに設定します。たとえば、最初に定義された副キーを指定するには、値 1 を使用します。2 番目に定義された副キーを指定するには、値 2
を使用します。
- fcd-line-count
- 型：pic xx comp-x
- 行数 (順編成ファイル)：ファイルの書き込み時にスキップする行の数。次に例を示します。
WRITE AFTER ADVANCING line-count LINES
- fcd-use-give
- 型：pic xx comp-x
- 予約済み
- fcd-key-length
- 型：pic xx comp-x
- 有効なキーの長さ。索引ファイルで START 操作を使用している場合は、キー全体ではなく、キーの先頭部分のみを指定できます。このフィールドは、比較で使用するバイト数に設定する必要があります。ゼロより大きく、使用するキーの長さ以下の値を設定します。
- fcd-current-rec-len
- 型：FCD2 の場合は pic x(2) comp-x、FCD3 の場合は pic x(4) comp-x
- 現在のレコード長 (バイト数)
- fcd-min-rec-length
- 型：pic x(4) comp-x
- 最小レコード長 (バイト数)
- fcd-max-rec-length
- 型：pic x(4) comp-x
- 最大レコード長 (バイト数)
- fcd-session-id
- 型：pic x(4) comp-x
- FCD3 使用時の UNIX システムにおけるロック プロセスのプロセス ID。これは、非トランザクション ファイルでのみ使用でき、Fileshare を使用する場合は適用されません。Windows プラットフォームでは、予約済みです。
- fcd-reladdr-offset
- 型：FCD2 の場合は pic x(4) comp-x、FCD3 の場合は pic x(8) comp-x
- 相対バイト アドレス(fcd-config-flags のビット 4 も参照)。このフィールドの値は、OPEN 文の後は未定義になります。
- fcd-reladdr-big
- 型：pic x(8) comp-x
- 8 バイトの相対バイト アドレス。FCD2 の場合は、個別フィールドになります。FCD3 の場合は、fcd-reladdr-offset を再定義します。FCD2 と FCD3 の間の互換性のために指定します。
- fcd-max-rel-key
- 型：pic x(8) comp-x
- 相対キーの最大サイズ
- fcd-relative-key
- 型：pic x(8) comp-x
- 相対キー。
このフィールドは、索引ファイル内のレコード数の保持にも使用されます(値は OPEN 文に続いて設定されます)。
- fcd-handle
- 型：pointer
- ファイル ハンドル
- fcd-record-address
- 型：pointer
- レコード領域へのポインター
- fcd-filename-address
- 型：pointer
- ファイル名領域へのポインター
- fcd-idxname-address
- 型：pointer
- 予約済み
- fcd-key-def-address
- 型：pointer
- キー定義ブロックへのポインター
- fcd-col-seq-address
- 型：pointer
- 照合順序へのポインター (使用しない場合は null)
- fcd-fildef-address
- 型：pointer
- 予約済み
- fcd-dfsort-address
- 型：pointer
- 予約済み