データ取得の対象となる最低限の項目は次のとおりです。
- エンタープライズ・サーバのエンタープライズ・サーバのシステム・ディレクトリ。これには次のものが含まれます。
- コンソール・ログ:console.log と console.bak
- 通信プロセス・ログ・ファイル。『通信プロセス・ログ・ファイル』の節を参照してください。
- トレース診断データセット casauxta.rec および casauxtb.rec
- システム異常終了ダンプ casdumpa.rec、casdumpb.rec、または casdumpx.rec (存在する場合)
- 外部的にトリガされたダンプ (システム異常終了ダンプの場合と同じファイル名)
注:
エンタープライズ・サーバが Windows LocalService アカウントのもとで実行されている場合は、Windows によってディレクトリが隠されている可能性があります。詳細については、『エンタープライズ・サーバのシステム・ディレクトリ』を参照してください。
- cobver ファイルのコピー (エンタープライズ・サーバが Enterprise Developer の一部としてインストールされている場合は install-dir\base\bin\cobver、 エンタープライズ・サーバがスタンドアロンとしてインストールされている場合は install-dir\bin\cobver)。このファイルには、ユーザが使用している製品の名前とバージョンが保持されています。
- install-dir\base\bin\mf-server.dat のコピー (存在する場合)
- ディレクトリ・サーバ構成ディレクトリ (通常は、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Micro Focus\ フォルダの下の <product name>\X.X\MFDS というサブディレクトリにあります)
- ディレクトリ・サーバ・ログ・ファイル (通常は、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Micro Focus\ フォルダの下の <product name>\X.X\journal.dat というサブディレクトリにあります)。『ディレクトリ・サーバのジャーナル』の節を参照してください。
- 有効になっている可能性がある他のコンポーネント (Fileshare や FaultFind など) のログ
- マシン上で実行されているプロセスのリスト。ユーザは 2 つのリストを取得する必要があります (データ取得リストの開始時に1つ、終了時に 1 つ)。これは、Windows タスク・マネージャから取得できます。
- 共有メモリ領域およびセマフォのリスト。これは、Process Explorer などのサードパーティ・ツールを使用して取得できます。
- netstat コマンドの実行によって取得されるネットワーク接続およびリスニング・ソケットのリスト
- オプションとして、開いているファイルのリスト。これは、Process Explorer などのサードパーティ・ツールを使用して取得できます。
注:
- 情報を取得するために使用できるオペレーティング・システム・ツール (Process Explorer など) は、広範なオプションを備えています。最も有用なオプションについては、Micro Focus テクニカル・サポートからアドバイスを受けることができます。
- これらの項目の多くはエンタープライズ・サーバ・ディレクトリに保持されるため、そのディレクトリ全体の取得から始めるのが最良のやり方です。
データ取得プロセスが非破壊的であること (つまり、健全なシステムに被害を与えないこと)、およびデータ取得プロセスが非ブロッキングであること (つまり、不健全なシステムで完了しない可能性があるものには応対しないこと) が重要です。