このセクションでは、弊社の製品サポートに診断データを送信する必要がある場合の提案およびガイドラインについて説明します。比較的少量のテキスト・データ (例えば、少量の Mainframe Access アクティビティ・トレース、パラメータ設定、システム・ログの抜粋、ダンプ・リストからの抜粋など) を送信する必要がある場合、単にテキストを電子メールの本文の一部とするか、またはテキスト・ファイルとして電子メールに添付する方法が簡単です。大量のデータやテキスト以外の情報は、次の段落で説明する手順に従ってパッケージ化して送信する必要があります。
大量の診断データ (例えば、SVC ダンプ、GTF トレース、Mainframe Access アクティビティ・トレース、システム・ログの内容など) を収集した場合、それらの情報を送信する最も好都合な方法は、TCP/IP ファイル転送プロトコル (FTP) ユーティリティを使用する方法です。データを送信する前に、送信するためにデータをパッケージ化することをお奨めします。これによりデータが圧縮されて、送信時間が短縮されます。また、受信したデータを簡単に処理できます。
弊社の製品サポートは、TSO Interactive Data Transmission Facility (TSO の XMIT コマンドと RECEIVE コマンド) を使用してパッケージ化されたデータ、または IBM の TRSMAIN プログラム (terse ユーティリティ) を使用してパッケージ化されたデータに対応できます。Mainframe Access のサンプル TSOXMIT には、TSO XMIT を使用して送信するためにデータ・セットをパッケージ化する方法を示すジョブが用意されています。TRSMAIN を使用する必要がある場合は、まず TRSMAIN がインストール済みで使用可能かどうかを自社の z/OS システム・プログラミング・スタッフに確認することをお奨めします。インストールされていない場合は、ftp.software.ibm.com Web サイトから FTP を使用して IBM TRSMAIN プログラムをダウンロードできます。このダウンロード・ファイルには、匿名ユーザ ID を使用して、パスワードとして自分の電子メール・アドレスを入力することでアクセスできます。ディレクトリ変更コマンドを使用して、この IBM ftp サイトの /s390/mvs/tools/packlib で TRSMAIN ダウンロード・ファイルを探します。バイナリ・ファイルが 1 つと、ユーティリティのインストール手順を説明するプレーン・テキスト・ファイルと HTML ファイルの 2 つが見つかります。
データを送信する準備が完了した時点で、弊社の製品サポートから ftp.microfocus.com サイトにデータを送信する詳細な手順を連絡できます。例えば、使用する必要がある特定のディレクトリの場所やファイル名などがあります。データを送信した後、サポート担当者に補足情報を記載した電子メールを送信してください。このメールには、送信したファイル、使用したパッケージ化ツール、パッケージ化したファイルおよびパッケージを開いたときに作成されるデータ・セットの両方の z/OS データ・セット特性を記載する必要があります。z/OS データ・セット特性としては、RECFM、LRECL、BLKSIZE、プライマリ空間割り当て、およびセカンダリ空間割り当てを記載する必要があります。