COBOL 言語の拡張

これまでの経緯から COBOL では大文字と小文字が区別されないため、.NET メソッドとの相互運用が必要以上に困難になっていました。たとえば、メソッドまたはメンバの名前は引用符で囲む必要があり、外部のデータ型を参照するにはシノニムを宣言する必要がありました。Visual COBOL 2010 では、これらの制限事項が解消されています。内容を理解しやすいという COBOL 本来の利点を活かしながら、コードが「.NET 的」になっています。「リポジトリ」など、不必要な COBOL 要素の指定が任意になったため、COBOL .NET プログラムのサイズが小型化し、複雑さが大幅に軽減されています。このような変更によって言語の判読性が高まった結果、既存の C# または VB プログラマもすぐに学習し、COBOL コードで簡単に作業ができるようになります。このような柔軟性によって、チームが状況に機敏に対応できるようになり、開発とメンテナンスのコストが削減されます。