関数のカスタマイズ処理

DB2 には、SQL Server では表されていない組み込み関数が複数同梱されています。アプリケーションでこのような組み込み関数のいずれかを使用している場合、相当する SQL Server 関数を SQL Server データベースに定義し、HCOSS を使用して各 DB2 関数を対応するユーザ定義の SQL Server 関数にマップする必要があります。この作業は、アプリケーションをバインドする前に行ってください。

SQL Server では、ユーザ定義関数の呼び出しはすべて、関数のスキーマ名で修飾されている必要があります。HCOSS を使用して、修飾されていない関数名を、修飾された関数名にマップすることができます。

表現されていない DB2 関数をエミュレートするための、SQL Server のカスタマイズ処理は、次のようになります。

1. SQL Server データベースで、DB2 組み込み関数に相当する関数を定義します。
2. SQL Server スキーマを指定して、新しい関数を修飾します。SQL Server では、すべてのユーザ定義関数の呼び出しがスキーマ名で修飾されていることを必須としているため、この操作が必要です。
3. HCOSS で、DB2 組み込み関数を新しく作成した SQL Server 関数にマップします。
4. アプリケーションをビルドする際、HCOSS DIALECT 指令を MAINFRAME に設定します。これにより、HCOSS はマッピング・エントリを参照し、相当する元の DB2 関数の定義に基づいて、修飾された SQL Server 関数を見つけます。