cobsetjmp

coblongjmp 関数で、ローカルでない GO TO をエラーや例外処理に使用できるようにします。

構文

#include "cobsetjmp.h"

int cobsetjmp(struct cobjmp_buf *buf);

パラメータ

buf	現在の実行環境が保存されるバッファ。

コメント

cobsetjmp() 関数は、buf で指定されたバッファに、現在の COBOL プログラムと C 関数の環境を保存します。 cobsetjmp() 関数は、0 の値を返却する C ライブラリ関数 setjmp() を呼び出します。

cobsetjmp() を呼び出した C 関数のどこかからか、C や COBOL 副プログラムから coblongjmp() が続けて呼び出されると、cobsetjmp() 呼び出しの直後に実行が回復されます。

coblongjmp() 呼び出し後、cobsetjmp() は 0 でない値を返却し、cobsetjmp() 呼び出し後にその値がテストされます。

coblongjmp() と cobsetjmp() 関数の使用には、次のような制限があります。

• cobsetjmp() と coblongjmp() は C プログラムからだけ呼び出され、COBOL からは呼び出せません。
• coblongjmp() は、cobsetjmp() と同等、もしくは低い CALL/PERFORM 階層の制御フローのレベルで呼び出されなければなりません。 何かの介入時には、制御は上位のレベルに返ってはなりません。 特に、cobsetjmp() を呼び出した C 関数から制御を返してはなりません。
• coblongjmp() が cobsetjmp() で使用されているものと異なる呼び出しレベルに制御を返すと、この機構で終了するプログラムは正常に終了したようになり、後で再び呼び出されます。
• coblongjmp は、cobsetjmp が最後に呼び出されてから CHAIN が作成されていると、使用できません。
• coblongjmp() は、エラー処理、終了処理、シグナルハンドラでは使用できません。

同等の COBOL 構文

なし

例

次の例は、coblongjmp() と cobsetjmp() 関数の使用法を示しています。

void
some_c_func(void)
{
    struct cobjmp_buf buf;

    if (cobsetjmp(&buf) != 0)
    {
        cobprintf("Returned from coblongjmp\n");
        return;
    }
  
    /* ここに有効なプログラムコードを記述 - たとえば COBOL の呼び出し */

    coblongjmp(&cobjmp_buf);
}