CICS アプリケーションで使用するリソースは定義する必要があります。それにより、アプリケーションを実行およびデバッグできる CICS 環境が得られます。リソース定義は、メインフレームからアプリケーションを移行する処理の一部としてセットアップされます。これらのリソース定義は、dfhdrdat というリソース定義ファイルに格納されます。
IMS および JCL アプリケーションも、dfhdrdat ファイルで定義された CICS 形式のリソース定義を使用します。
リソース定義の内容は次のとおりです。
SIT では、アプリケーションを実行するエンタープライズ・サーバの起動時に使用する初期化パラメータが定義されます。場合によっては、これらのパラメータの一部をプロジェクトのために変更する必要があります。
スタートアップ・リストには、使用するリソースのグループのリストが含まれています。Enterprise Server は、スタートアップ・リスト内のすべてのグループをロードします。基本スタートアップ・リストの dfhlist には、すべてのユーザ定義スタートアップ・リストに入れる必要のある推奨システム・グループが含まれています。
スタートアップ・リストは、CICS および JCL アプリケーションに必要です。
リソース・グループは、アプリケーションを実行しているエンタープライズ・サーバによって使用されるプログラムとファイルを定義するリソース定義のセットです。リソース・グループを作成する場合は、そのリソース・グループをスタートアップ・リストに追加する必要がありますが、提供された CINS トランザクションを使用して、Enterprise Server での実行時にリソース・グループを追加することもできます。
CICS のリソース・グループの内容は次のとおりです。
JCL に必要な唯一のリソース・グループは、JES リソース・グループです。このリソース・グループには、エンタープライズ・サーバの起動時に開始され、JCL ジョブを実行してプリンタへのジョブ出力の送信を処理する特別なサービス実行プロセスの定義が含まれます。
JES リソース・グループにはエンタープライズ・サーバの起動時に開始されるメッセージ処理リージョン (Message Processing Region; MPR) の定義が含まれているため、IMS アプリケーションも JES リソース・グループを使用する必要があります。