イベント・ハンドラは自動ストレージの構造体であり、コールバックの値によって初期化されるか、または PLISAXA または PLISAXB の呼び出し前に割り当てられる必要があります。イベント・ハンドラ構造体は、構造の要素ごとに適切なコールバックによって入力されなければなりません。割り当て文を使用して手動で割り当てる場合は、AUTOMATIC または STATIC であることが可能です。
次に、既存の z/OS ベースのアプリケーションを移行する場合の考慮事項を示します。
- イベント・ハンドラ構造体のメンバごとに、コールバック EVENT がなければなりません。イベント・ハンドラ項目の ENTRY LIMITED エイリアス定義を ENTRY に変更することで、コンパイラが E レベルの診断を生成しないようにします。また、LINKAGE(OPTLINK) へのすべての参照を ENTRY とプロシージャ宣言から削除します。
- PLISAXA と PLISAXB イベント構造体の一部である (ただし PLISAXC の一部でない) イベント unknown_attribute_reference (E20) が IBM の SAX プロセッサと同じコンテンツをともなって生成されますが、解析のより早い段階で発生します。
- イベント unknown_content_reference (E21) の参照は、実際の値に拡張されます。
- 2 つのイベント start_of_prefix_mapping (E22) および end_of_prefix_mapping (E23) は、IBM の PLISAXA と PLISAXB 機能によって記述されたアプリケーションとの互換性を維持するために現時点ではサポートされません。
- SAX パーサを使用する場合は、イベント exception (E24) は 1 回のみ発生してエラーを示し、exception イベントを文字ごとに 1 回発生させることは行いません。イベント exception (E24) の Micro Focus エラー・コードのリストについては、『 XML パーサの例外イベント・エラー・コード』トピックを参照してください。
- PLISAXB では、バッチで第 3 のパラメータとしてファイル名が file://dd:ddname の形式で受け入れられ、ここで ddname は、UNIX でファイル file://filename を指定 (filename は UNIX ファイル名) する DD 文の名前を表します。入力ファイルを指定する文字列には、先頭または末尾に空白があってはなりません。この形式に該当しない場合は、パラメータ値は実際のファイル名と見なされます。RECFM=F、FB、FS、FBS、LSEQ のファイルのみが、受け入れられる入力です。