サイレント・インストール

Micro Focus 製品をサイレント・インストールするには、コマンド・ライン・パラメータを使用して、インストール・ディレクトリ、ユーザ情報、およびインストールする機能を指定します。

サイレント・インストールを行うには、次のコマンドを使用します。

start /wait install-file.exe /q [parameters]

各製品の install-file は次のようになります。

Visual COBOL 2.1
enterprisedevelopereclipse21.exe
enterprisedevelopervisualstudio21.exe
COBOL Server 2.1
cobolserver21.exe
COBOL Server for SOA 2.1
enterpriseserver21.exe

これらのセットアップファイルには、個々の .msi ファイルが多数あり、各 .msi ファイルが 1 つのソフトウェア・コンポーネントをインストールします。例えば、enterprisedevelopereclipse21.exe には、Visual COBOL 2.1 をインストールする .msi ファイルと、ライセンス・マネージャをインストールする別のファイルがあり、enterprisedevelopereclipse21.exe を実行すると、Visual COBOL 2.1 とライセンス・マネージャがどちらもインストールされます。

/componentargs パラメータを使用すると、同じ .exe ファイル内のさまざまな .msi ファイルに対して異なるパラメータを指定できます。/componentargs パラメータの有効な値は次のとおりです。


例では、/componentargs パラメータの使用方法が示されています。

ディレクトリの考慮事項


  • インストール時にアクセスするすべてのディレクトリに対する読み書きアクセス権が必要です。
  • INSTALLDIR パラメータを使用して、デフォルトのインストール・フォルダをオーバーライドできます。
  • 定義内のパスにスペースが含まれる場合、パスの先頭に円記号と二重引用符 (\") を付ける必要があります。次に例を示します。
    INSTALLDIR=path
    INSTALLDIR=\"c:\MyProduct\" 
    INSTALLDIR=\"c:\Program Files\Micro Focus\My Product\"
  • インストールを行うと、デフォルトで %temp%\LogFilename にログ・ファイルが作成されます。場所や名前を変更するには、セットアップ・コマンド・ラインで /l パラメータを使用し、パスやファイル名を指定します。次に例を示します。
    /l*v drive:\path\LogFilename

    ログ・ファイルのデフォルト名は次のようになります。

    VisualCOBOL_install_log.txt VisualCOBOLR4.exe ラッパの場合。
    VisualCOBOLx??_install_log.txt Visual COBOL 2010 の場合。?? は、32 ビット・システムでは 86、64 ビット・システムでは 64 になります。
    lmsetup_install_log.txt ライセンス・マネージャの場合。
    COBOL2010Runtime_install_log.txt COBOL Server ラッパの場合。
    COBOL2010Runtimex??_install_log.txt COBOL Server の場合。?? は、32 ビット・システムでは 86、64 ビット・システムでは 64 になります。
  • ログ・ファイル名やフォルダ名にはスペースは使用できません。
  • サイレント・インストールの開始前にログ・ファイル・フォルダが存在しなくてはなりません。


    注:コマンド例は見やすくするために改行を入れていますが、実際に実行するときは1行にまとめて指定してください。
  • Visual COBOL 2010 をデフォルト以外のディレクトリにサイレント・インストールする場合:
    start /wait 
    VisualCOBOLR4.exe
     /q /componentargs "Micro Focus Visual COBOL 2010 for Visual Studio:INSTALLDIR=c:\DirectoryName
  • COBOL Server をサイレント・インストールして、COBOL Server のログ・ファイルを c:\logs\cobol_runtime.log に、ライセンス・マネージャのログ・ファイルを c:\logs\license_manager.log に指定する場合:
    start /wait 
    COBOL2010RuntimeR4.exe
     /q /componentargs "Micro Focus License Manager:/l*vx c:\logs\license_manager.log" /componentargs
     "Micro Focus COBOL Server:/l*vx c:\logs\cobol_runtime.log"