エンタープライズ・サーバ・インスタンスの環境は、サーバ・インスタンスの起動に使用する方法によって異なります。
これは、サーバの作業負荷を管理する必要がある環境変数 (サードパーティ製ソフトウェアのディレクトリ設定など) はすべて、ディレクトリ・サーバを起動するセッションで設定できるということです。ディレクトリ・サーバを Windows サービスとして実行している場合、そのサーバにシステム環境があります。
エンタープライズ・サーバ・インスタンスの環境変数は、[Add Server] ページや [Edit Server] ページの [Configuration Information] で設定できます。これらは、サーバで実行するすべてのサービスに適用されます。
Interface Mapping Toolkit を使用してサービスが作成された場合にサービス・レベルで設定された環境変数は、サーバ・レベルの設定をオーバーライドします。
環境変数のフォーマットは次のようになります。
[ES-Environment] environment-variable-name=environment-variable-setting
Windows プラットフォームでは、セミコロンを使用して文字列内の要素を区切ります。 UNIX プラットフォームでは、コロンを使用して文字列内の要素を区切ります。次に例を示します。
[ES-Environment] COBPATH=c:\adirectory;c:\anotherdirectory
[ES-Environment] COBPATH=/home/adirectory:home/anotherdirectory
特に UNIX の場合、エンタープライズ・サーバ・インスタンスに COBDIR 環境変数を設定しないでください。$COBDIR は製品の場所を指し示す場合に使用されるためです。$COBDIR 設定の結果は不定長です。サービス・プログラムの場所をエンタープライズ・サーバ・レベルで指定する場合は、COBPATH 環境変数を使用します。COBPATH 環境変数をエンタープライズ・サーバ・レベルで設定する場合、COBPATH を使用して場所を検索する必要があるサービスの [Add Package] ページはまた [Edit Package] ページの [Package Path] にも $COBPATH を指定する必要があります。
環境変数を指定する場合、既に作成された別の変数の解決済みの値を、環境変数の値の一部として使用できます。これを行うには、インクルードする環境変数の先頭にドル記号 ($) を付けます。次に例を示します。
FILEROOT=d:\data FILEA=$FILEROOT\mydata.dat
Windows の場合、これは d:\data\mydata.dat に解決されます。
UNIX の場合、これは /home/data/mydata.dat に解決されます。
ドル記号を、別の環境変数が参照されるインジケータとしてではなく実際の値の一部として環境変数の値にインクルードする場合、バックスラッシュ (\) 文字を挿入してドル記号をエスケープすることができます。次に例を示します。
FILEA=\$\$fsserver1\mydata.dat
Windows の場合、これは $$fsserver1\mydata.dat に解決されます。
FILEA=\$\$fsserver1/mydata.dat
UNIX の場合、これは $$fsserver1/mydata.dat に解決されます。