Java と COBOL の環境のセットアップ

制約事項: 次の説明はネイティブ コードのみに該当します。

Java アプリケーションを実行するマシンには、Java ランタイム システムをインストールする必要があります。Java と COBOL の両方を使用してアプリケーションを開発する場合は、Oracle が提供する Java Software Development Kit (SDK) が必要になります。

COBOL 開発システムは現在、さまざまな Java ランタイム システムをサポートしています。

For UNIX environments

COBOL と Java を同時に実行するには、 java または cobrun トリガーではなく、Java/COBOL アプリケーション起動プログラム cobjrun を使用する必要があります。

JDK をインストールする場所を PATH に含める必要があります。JAVA_HOME 環境変数が Java をインストールする場所に設定されている場合、 cobjrun は PATH に含まれる Java をインストールする場所より優先して、その環境変数を使用します。

注:
  • cobsetenv スクリプトが、インストール Readme に示された製品のインストール後に実行されたことを確認します。このスクリプトは、以下の環境変数を設定または修正します。COBDIR、PATH、CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH (または AIX 上の LIBPATH)。
  • AIX で cobjrun を使用するには、OS Thread Stack Size が 192k より大きい必要があります。この値が 192k よりも低い場合、 cobjrun -Xmso192k main などの -Xmso192k オプション付きで cobjrun を実行する必要があります。

    OS Thread Stack Size をチェックするには、端末で  java -verbose:sizes を実行します。OS Thread Stack Size は、 "-Xmsonnn" オプションの数値 nnn です。

COBOL と Java のプログラムを連携させて作成する前に、COBOL 環境に Java のサポートを追加する必要があります。これを行うには、次のように cobsje スクリプトを実行します。

.$COBDIR/bin/cobsje [-n|-v][-J java_home]

オプションの詳細は次のとおりです。

-n 環境設定は変更せずに、設定されている内容を表示します。
-v 詳細モード。変更内容を適用し、新しい設定を表示します。
-J J2SE インストールにフル パスを指定し、それに応じて JAVA_HOME 環境変数を設定します。
java_home Java がインストールされているディレクトリの完全パス。パスを指定しない場合、$JAVA_HOME 環境変数の値が使用されます。

スクリプトでは、次の作業ができます。

  • サポートされていないバージョンの Java で呼び出された場合、サポートされている JVM のリストが表示され、そこから選択できます。
  • COBDIR が設定されているか、および cobrun -v がゼロ (0) を返すかを確認して、COBOL 環境が有効であることを確認する。
  • 環境変数 $JAVA_HOME に指定された値 (指定されている場合) を設定する。
  • $JAVA_HOME/bin/java が実行可能であるかを確認する。
  • $JAVA_HOME/bin/java WhatJava を実行して Java のバージョンを取得する。
  • Java のバージョンがサポートされていることを確認する。
  • 32 ビットと 64 ビットのどちらを実行するかを決定する。
  • Java を実行する COBOL 環境を次の方法で更新する。
    • ロード ライブラリ パスを更新する。
    • CLASSPATH を更新する。
    • PATH を更新する。
    • COBCPY を更新する。
  • cobjrun WhatJava を実行して環境が正しく設定されているかを確認する。

For Windows environments

COBOL プログラムと Java プログラムを作成して、互いに連携させる場合には、COBOL や Java のランタイム システムで使用される次の環境変数を、あらかじめ設定しておく必要があります。

  • PATH

    Oracle から Java ランタイム システムを使用する場合は、 jvm.dll ファイルが必要です。 jvm.dll ファイルは、Java ランタイム システムに含まれる他のファイルと依存関係にあるため、他の位置には移動しないでください。このファイルの位置は、使用している JDK のバージョンによって異なります。このファイルを使用可能にするには、システムの PATH 環境変数にこのファイルを追加します。次に例を示します。

    set path=jdk-install-directory\bin\subdirectory;%path%

    subdirectory の値は clientclassichotspot、または server のどれかです。

    Interface Mapping Toolkit を使用して EJB または Java Bean を生成する場合は、Java コンパイラが使用可能でなければなりません。Java コンパイラを使用可能にするには、PATH 環境変数に JDK の bin ディレクトリを追加します。次に例を示します。
    set path=jdk-install-directory\bin;%path%
  • CLASSPATH

    Java プログラムから COBOL を呼び出す場合には、COBOL ランタイム システムとのインターフェイスを実装する Java クラスへのアクセスが必要になります。Java クラスへのアクセスを可能にするには、CLASSPATH 環境変数に mfcobol.jar を追加します。次に例を示します。

    set classpath=install-directory\base\bin\mfcobol.jar;%classpath%;.;

    または、Java プログラムを実行する場合には -classpath を使用して classpath を設定できます。次に例を示します。

    java -classpath ".;install-directory\base\bin\mfcobol.jar;%classpath%" MyClass
    Interface Mapping Toolkit を使用して EJB または Java Bean を生成する場合は、CLASSPATH 環境変数に JDK の tools.jar を設定する必要があります。次に例を示します。
    set classpath=jdk-install-directory\lib\tools.jar;%classpath%;.;
  • 共有ライブラリ パス

    オペレーティング システムの共有ライブラリ パスには、libjava を含むディレクトリを必ず指定します。このディレクトリ名はプラットフォームに固有ですが、ほとんどの場合は Java の jre/lib ディレクトリのサブディレクトリとなります。プラットフォームによっては、複数のディレクトリを指定する必要もあります。たとえば、Java ネイティブ スレッド サポートを含むディレクトリも同時に指定します。

All platforms

Java または JVM プロジェクトを開発する場合、JAVA_HOME 変数を使用して Java インストール ディレクトリを設定する必要はありません。[Properties] ダイアログ ボックスを使用して、JRE または JDK を識別するには、以下のステップに従います。
  1. [Navigator] ウィンドウで Java プロジェクトを選択します。
  2. [プロジェクト] メニューで、[プロパティ] をクリックします。

    [Properties for <project-name>] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 次のいずれかを選択します。
    • COBOL JVM プロジェクトの場合、[Micro Focus > JVM Build Path] をクリックします。
    • Java プロジェクトの場合、[Java Build Path] をクリックします。
  4. [Libraries] タブをクリックします。
  5. [JRE System Library] をクリックし、[Edit] をクリックします。
  6. [Alternate JRE] を選択して、[Installed JREs] をクリックし、インストールされた JRE または JDK を選択し、[OK.] をクリックします。
    注: リストに無い JRE または JDK を追加するには、[Add] をクリックし、[Add JRE] ウィザードを使用します。
  7. [Finish] をクリックし、[OK] をクリックします。