Mainframe Access サーバは、使用率が高い状況におけるさまざまなクライアント・アクセス要件をすべて効率的に処理するように設計されている堅牢なサーバです。ほとんどの場合、使用しているインストールのニーズは、Mainframe Access サーバのインスタンス 1 つで満たされます。ただし、z/OS システムでは、Mainframe Access サーバの複数のインスタンスを実行できます。これは、テスト・サーバとプロダクション・サーバを設置する、特定のユーザ・グループを独自のサーバに分離する、特定の機能の有効化を分離するといった場合に、都合がいい場合があります。
Mainframe Access サーバのインストールに成功した後は、次のように、簡単に追加インスタンスを作成できます。
- 新しい Mainframe Access サーバと新しい Mainframe Access Data Connect サーバの VTAMLST APPL 定義を作成し、有効にします。
- 新しい Mainframe Access サーバで使用する 2 つの固有の TCP/IP ポート (TCP_PORT と ADMIN_PORT) を予約します。
- 新しいインスタンスに固有の PARMS、SERVERS、および ACCESS の各メンバを作成し、必要に応じてカスタマイズします。必ず、固有の PARMS メンバを作成して、LU62 APPLID=、TCP_PORT=、および ADMIN_PORT= の各パラメータに一意の値を割り当てる必要があります。構成のニーズが満たされる限り、ACCESS 定義は共有できます。CNTL データ・セットのコピーを作成して、元のメンバ名を維持する方法もあります。
- 監査ログ機能を使用している場合は、新しいインスタンスに固有の監査ログ・データ・セットを割り当てます。
- proclib データ・セットに MFA プロシージャのコピーを作成し、JCL を更新してこのインスタンスの新しい PARMS、SERVERS、および ACCESS の各メンバを参照します。また、監査ログ機能を使用している場合は、監査ログ・データ・セット名を更新します。
- proclib データ・セットに MFAS プロシージャのコピーを作成し、JCL EXEC 文の PARM フィールドを更新して、APPLID= パラメータに新しい MFAS ACBNAME を指定します。また、このインスタンスに別のマッピング・メンバ・セットを割り当てて管理する必要がある場合は、VSAMCTL DD 文のデータ・セット名を更新します。
- MFAS プロシージャを基に作成された新しいプロシージャの名前で、新しいインスタンスの SERVERS 定義を更新します (すなわち、ASPROC=MFAS の値を更新します)。