Mainframe Access は、PC クライアントとメインフレーム・サーバの間の通信に対する包括的なサポートを提供します。Mainframe Access は TCP/IP プロトコルと LU6.2 プロトコルの両方をサポートしています。クライアント TCP/IP 接続を SNA LU6.2 サーバ接続にブリッジする Mainframe Access の機能は、SNA ソフトウェア・パッケージをクライアントおよびサーバ・ワークステーションにインストールして設定・管理する必要性をなくします。ユーザは、特定レベルの DB2 ソフトウェアの必要なしに、TCP/IP クライアント接続を使用して任意の DB2 for z/OS および OS/390 データベースにアクセスすることもできます。通常、TCP/IP アクセスには DB2 Version 5.1 以降が必要です。ただし、Mainframe Access は TCP/IP クライアント接続を DB2 システムへの従来の LU6.2 DRDA 接続に動的に関連付ける とができます。
詳細は次のとおりです。
Mainframe Access は 2 つの TCP/IP ソケット・リスナを備えています。1 つは独自のプロトコルを使用する TCP/IP クライアント用、もう 1 つは HTTP クライアント用です。リスナはクライアント接続要求を受け入れ、要求データを調べて、その要求のターゲット・サーバまたは内部宛先を確認します。ターゲット・サーバが外部にある場合、クライアント接続はターゲット・サーバへの LU6.2 接続に関連付けられます。ターゲット・サーバ・タイプごとに、Mainframe Access はタスク (z/OS TCB) の初期番号を作成して、クライアント/サーバ接続の関連付けと処理を扱います。各接続要求が到着すると、Mainframe Access はターゲット・サーバに使用できるタスクをすべてスキャンし、最も負荷の軽いタスクに新しい接続要求を割り当てます。Mainframe Access の TCP/IP 通信サポート は、IBM の z/OS TCP/IP 実装または CA の TCPaccess 製品で使用できます。
LU6.2 ターゲット・サーバに対する最初のクライアント要求が受信されると、Mainframe Access はターゲット・サーバへの LU6.2 接続を確立し、ターゲット・サーバへの対話 (ユーザ・トランザクション) に関連付けられたモード名のセッション制限をネゴシエートします。その後、Mainframe Access は LU6.2 Function Management Header 5 (FMH-5) を準備し、対話をターゲット・サーバに割り当てます。FMH-5 には、クライアントによって提供された LU6.2 セキュリティ・サブフィールド (ユーザ ID およびパスワード) と作業単位を管理するために Mainframe Access によって生成された LUW ID (SNA Logical Unit of Work ID) が含まれます。トランザクション・プログラムによって処理されるパッケージ化ユーザ・データは、FMH-5 に従います。ターゲット・サーバが対話要求を受け入れると、その 求を処理するリモート・トランザクション・プログラムの実行が開始されます。リモート・トランザクション・プログラムからの応答データは、Mainframe Access によって受信され、TCP/IP 接続を介して要求元のクライアントに返されます。要求処理中に LU6.2 通信エラーが発生した場合、Mainframe Access は LU6.2 エラー情報を含む特殊なパケットを作成し、それを要求元のクライアントに返します。