トポロジ

エンタープライズ・サーバ・クラスタでは、論理的なスター型トポロジが使用されます。各クラスタ・インスタンスはグローバル・ロック・マネージャ (GLM) と呼ばれる中央のクラスタ・インスタンスに接続されます。

エンタープライズ・サーバ・クラスタは、少なくとも 2 つのエンタープライズ・サーバ・クラスタ・クライアントと 1 つのエンタープライズ・サーバ・クラスタ・ロック・マネージャ (GLM) から構成されます。実際には、エンタープライズ・サーバ・クラスタのクライアントの数は必要な JES 作業の量によって決まります。任意のクラスタ・メンバにジョブをサブミットできます。

必要であれば、エンタープライズ・サーバ・クラスタではジョブ・サブミッション用に 1 つのインターフェイスを使用できます。クラスタ・メンバの特別なインスタンス、スケジューラ・リージョンにジョブをサブミットできます。このリージョン自体が JES 作業を実行しそれを調整することもできます。GLM がスケジューラ・リージョンの役割を担うことも可能ですが、グローバル・ロック処理以外の作業は GLM によって実行しないことを (強制ではありませんが) 強くお奨めします。例えば、GLM マシンでイニシエータを作成することはお奨めできません。

現在の制限事項:

  • イニシエータがないリージョンにジョブをサブミットする場合、ターゲット・クラスの作業をジョブ・マネージャから要求する最初のエンタープライズ・サーバ・クラスタ・サーバが、その作業を実行します。これは遅延が少なくとも、該当する casmgr 処理がジョブ・マネージャからジョブを要求したときと JCL がサブミットされた時点との時間差に相当することを意味します。この遅延については今後のリリースで対処する予定です。
  • 1 つの GLM のみを定義できます。