JCL パラメータ置換の使用法

JCL パラメータ置換は、MFBSI モジュールの MFBSIPRM および MFBSICTM / MFBSICTG によって処理されます。これらのモジュールは、実行時に使用できる必要があります。

JCL パラメータ置換を有効にするには、この設定を mfbsi.cfg 構成ファイルに追加します。

SkelProcessType=MFBSI

パラメータ置換を有効にすると、$MFBSI_DIR 変数によって指定されたフォルダの下にもフォルダが作成されます。このフォルダには、変更された JCL ファイルが格納されます。

AutoEdit を (コマンドラインまたは mfbsi.cfg で) 使用するか、コマンド・ライン・コマンドで PARMS … [END-PARMS] を使用すると、JCL パラメータ置換が有効になります。指定しなかった場合は、パラメータ置換は行われません。コマンド・ラインで指定する場合、パラメータ定義はキーワード PARMS で始まり、END-PARMS で終わります。END-PARMS がコマンド・ライン上の最後のキーワードである場合は、END-PARMS は必要ありません。

MFBSIJCL で許可される最大コマンド・ライン長は 8191 文字です。

パラメータ定義は、parameterName、等号 =parameterValue で構成されます。合計 500 のパラメータが使用可能です。

parameterName には最大 32 文字を使用できます。これらの文字は、必要に応じて大文字に自動変換されます。JCL では、パラメータを識別する 1 つまたは 2 つの特殊文字が parameterName の前に付きます。デフォルトでは、%% がプレフィックスに使用されます。JCL で parameterName に使用するデフォルト文字は、mfbsi.cfg 構成ファイルの SUBST-Prefix 設定で変更できます。

JCL メンバ内の parameterName は次の文字またはパラメータで終わります。

parameterValue には最大 80 文字を使用できます。null 値を示すには、2 つの連続した二重引用符を使用します。スペースが含まれている値は、二重引用符で囲む必要があります。

行順次パラメータ・ファイルには、一部またはすべてのパラメータを格納できます。各 parameterName=parameterValue ペアは、単一行に存在し、位置 1 で始まる必要があります。完全なファイル・ロケーション (path-baseName-extension) の前には @ 文字を付けます。1 つまたは複数のスペースがファイル名に含まれている場合は、二重引用符を使用してファイル名を区切ります。次に例を示します。

MFBSIJCL ABC00231 PARMS HLQ=MF @"Y:\...\Parm File.Prm" WEEK=49
MFBSIJCL ABC02233 PARMS @/MF_ES/…/parmFile.prm END-PARMS

パラメータは、環境変数として指定することもできます。その際には、OS コマンドの set / export parameterName=parameterValue などを使用します。PARMS … [END-PARMS] を使用しない場合は、AUTOEDIT を指定して置換を有効にします。UNIX/Linux では、パラメータ名の大文字と小文字は区別されます。

パラメータ値解決の検索順序は次のとおりです。

要求があった場合、サブミッションの前の MFBSI ユーザ出口 (mfbsiue1.cbl など) は、パラメータ置換が正常に完了した後に呼び出されます。変数 ESue1-JCLfile には、置換された JCL ファイルのフル・ネームが含まれます。

ジョブ再開の場合、PARMS … [END-PARMS] または AUTOEDIT は許可されません。JCL 置換は行われません。