OS ESM では、Verify 操作 (ユーザー サインオン) のみがサポートされています。これは、どのようなリソース アクセス制御 (Auth 操作および XAuth 操作) も行いません。そのため、サインオンしているユーザーに対してリソースへのアクセスを制御する必要がある場合は、その目的のために別の ESM Module を構成する必要があります。
これは、スタッキング ESM Module と呼ばれます。これらのモジュールは、ESF 要求のたびに、その要求がそれらのいずれかで処理されるまで順々に呼び出されます。最初に OS ESM モジュール、次に別の ESM Module (MLDAP ESM Module など) と段階的に呼び した場合は、その後、Verify (サインオン) 要求は OS ESM によって処理されます。ただし、OS ESM では Auth (リソース アクセス) 要求は処理されないため、それらは 2 番目の ESM Module に渡されます。
OS ESM と別の ESM Module を段階的に呼び出すには、MFDS 管理 GUI を使用してセキュリティ構成を更新します。まだセキュリティ マネージャーがない場合は、まず 2 つのセキュリティ マネージャーを作成します (ESM Module ごとに 1 つ)。次に、適切なセキュリティ構成 (デフォルト Enterprise Server セキュリティ、MFDS セキュリティ、または特定のEnterprise Server リージョンのためのセキュリティ構成) を編集して両方のセキュリティ マネージャーをそれに追加します。必ず OS ESM セキュリティ マネージャーがリスト内で先頭になるようにしてください。先頭でない場合は、矢印ボタンを使用してリスト内でのマネージャーの順序を変更します。