アセンブラ・サポートでは、データ・セット編成のサブセットに対するファイル処理機能が提供されます。次の表に、アセンブラ・プログラムで使用可能なデータ・セット編成とアクセス方法を示します。
データ・セット編成 | レコード・フォーマット | アクセス方法 |
---|---|---|
PS (GDG のメンバ) | 固定、可変、行順次 | QSAM、BSAM |
PS | 固定、可変、行順次 | QSAM、BSAM |
PSU | 固定、可変、行順次 | QSAM、BSAM |
ES (エントリ順) | 固定、可変 | VSAM |
KS (キー順) | 固定、可変 | VSAM |
RR (相対レコード) | 固定、可変 | VSAM |
アセンブラ・サポートでは、COBOL ファイル・ハンドラを呼び出してすべてのファイル処理を行います。これにより、100% の互換性が保証されます。使用するアセンブラ・プログラムのデータ・セット編成が表に示されているいずれかの場合、そのプログラムは COBOL プログラムで作成されるどのファイルにもアクセスできます。同様に、COBOL プログラムは、アセンブラ・プログラムで作成されるファイルにアクセスできます。
アセンブラ・プログラムでは、ファイルを定義し、メインフレームと同じマクロを使用して入力/出力操作を実行します。無視される制御ブロック・パラメータや、異なる形で適用されるパラメータもありますが、通常、PC の制御ブロックとメインフレームの制御ブロック間の互換性のレベルはかなり高くなっています。入力/出力要求マクロは、メインフレームとは異なる形で展開します。メインフレーム環境のレジスタ表記を受け入れる要求マクロのすべてのフィールドは、アセンブラ・サポートのレジスタ表記も受け入れます。
メインフレームスタイルのファイルを使用している場合、PC のファイル名を、カタログを使用してメインフレームスタイルの名前にマップする必要があります。
Fileshare サーバで保持されるデータ・ファイルにアクセスできます。Fileshare からアクセスするファイルのカタログに Fileshare の完全パス名を指定することをお奨めします。あるいは、アセンブラのファイル処理マクロに Fileshare のパス名を指定できます。この方法を使用する場合、標準の COBOL ファイル・ハンドラではなく、Fileshare のファイル・ハンドラ FHREDIR を使用する必要があります。このためには、 %ProgramFiles%\Micro Focus\Enterprise Developer\bin ディレクトリにある、アセンブラ・サポートの構成ファイル mf370ctl.cfg で のパラメータを設定します。
MF370EFH=FHREDIR