ファイル制御記述（FCD）は、使用するファイルの情報が含まれているデータ領域です。FCD の詳細については、『ファイル処理』ブックの「ファイル ハンドラー API」章の「ファイル制御記述（FCD）」節を参照してください。
アプリケーションに直接記述できる FCD には 2 種類の形式があり、FCD 2 と FCD 3 と呼ばれています（FCD 1 は古いため、アプリケーションでは使用しないでください）。
FCD 2 は 64 ビットの COBOL システムではサポートされません。これを使用すると、アプリケーションの変換時に次のような影響があります。
- FCD 構造を使用するアプリケーションは、明示的な宣言や作成を通じて、または、「CALL プログラム USING ファイル名」の構文を使用することで、コンパイル時に FCD 3 を処理して 64 ビット アプリケーションとして実行できるように変換する必要があります。
- FCDREG 指令を使用するアプリケーションでは、ポインターやレコード サイズなど、FCD 内のさまざまなデータ項目のサイズが異なっており、これらのフィールドの参照が変更されると、32 ビット環境と 64 ビット環境で値が変わってしまうことを認識する必要があります。
- コピーファイル xfhfcd.cpy は、プログラムを P64 指令でコンパイルする場合に FCD 3 レコードを定義するように変更されました。プログラムを P64 指令でコンパイルしない場合、これまでと同様に xfhfcd.cpy によって FCD 2 レコードが定義されます。FCD 3 レコードは、ファイル xfhfcd3.cpy 内で直接的に、無条件で定義されます。FCD 2 レコードは、ファイル xfhfcd2.cpy 内で直接的に、無条件で定義されます。コピーファイル xfhfcd.cpy と xfhfcd2.cpy の詳細については、『ファイル処理』ブックの「フ�
イル ハンドラー API」章を参照してください。