基本的な iFileshare 構成では、Enterprise Server 内からの Fileshare アクセスが可能になります。iFileshare リージョンをさらに構成して、ロールフォワードおよびロールバックの回復方式を可能にし、そのリージョンを Enterprise Server の外部にいるユーザーに公開することができます。
回復オプションの有効化
iFileshare はロールバックとロールフォワードの両方の回復方式をサポートしていますが、リージョンを開始する前に高度な回復ロギングを有効にする必要があります。
これを行うには、リージョンのシステム ディレクトリで dbase.ref という名前のデータベース参照ファイルを作成します。次に例を示します。
fs /d dbase.ref /ltf logtrans /ltt f
ロールバックおよびロールフォワード方式でファイルを復元できるようにするには、それらの各ファイルに対して次のコマンドを実行します。
fs /d dbase.ref /f <file-name>
<file-name> は、高度な回復ロギングを使用するデータ ファイルの名前です。
重要:iFileshare サーバーで高度な回復ロギングを有効にすると、そのリージョン内のすべてのファイルの I/O 操作が iFileshare サーバーをとおして実行されます (実行されている場合)。
iFileshare については、基本の回復ロギングは推奨しません。
トレースの有効化
iFileshare サーバーでトレースを有効にするには FSVIEW コマンド ライン ユーティリティを使用します。コマンド プロンプトで次のように入力します。
fsview<Enter> server set <listener-name><Enter> trace toggle<Enter>
iFileshare サーバーでトレースが有効になっているかどうかを確認するには、server getと入力します。
外部ユーザーへのサーバーの公開
Enterprise Server 外部のユーザーに iFileshare サーバーを公開するには、iFileshare サーバー リージョンに、リージョン名とは異なる名前で fileshare リスナーを作成する必要があります。I/O 操作は、$$<listener-name> の構文を使用して iFileshare サーバー経由で送信するか、ファイル ハンドラー リダイレクタ モジュール構成ファイルを作成します (Configuring Your Fileshare Client を参照)。
ヒント:SMEM (共有メモリ) プロトコルの場合は、さらに構成が必要になることがあります。詳細は、
リスナーの構成および
共有メモリの名前空間の構成を参照してください。
