JCL Editor
標準のテキスト エディターの他にも、IDE では JCL を効率的に編集するためのさまざまな機能を備えた JCL Editor が提供されています。
[Block Selection]
コード内のテキストの特定のブロックを選択または選択解除できるようになります。ツールバーの [ブロック選択モードの切り替え] ボタン 
を使用するか、ショートカット キー Alt+Shift+A を使用して、選択を切り替えることができます。
[Breadcrumb Navigation]
コンテキスト ブレッドクラムはデフォルトで有効です。ツールバーの [Toggle Context Breadcrumbs] ボタン (
) を使用して機能のオン/オフを切り替えられます。ブレッドクラム ナビゲーション バーが JCL エディターの各タブの上部に表示され、このバーによって現在のファイルまでファイルを辿りながら JCL ファイルとインクルード ファイルをすばやく表示して開くことができます。このブレッドクラム ナビゲーションを使用して、インクルード ファイル間でコンテキストを素早く切り替えることもできます。
[Code Templates]
JCL Editor は、スニペットとも呼ばれるコード テンプレートを挿入する手段を提供します。コード テンプレートを使用すると、整合性のあるコードの生成が促進されます。テンプレートによって文のアウトラインまたは構造の構文が提供されるので、パラメーターを入力するだけで済みます。エディターで Ctrl+Space を押し、コンテンツ アシスト ポップアップを使用してコード テンプレートのリストにアクセスします。
利用可能なテンプレートが文リストの下部に表示されます。コンテンツアシスト ポップアップでスクロール バーを操作し、必要なテンプレートを探します。目的のテンプレートをシングル クリックすると、コード テンプレート全体がポップアップに表示されます。目的のテンプレート名をダブルクリックすると、エディター内の現在のカーソル位置にコード テンプレートが挿入されます。これにより構文の概要が表示されるので、その構成要素を入力できます。
[Window > Preferences > Micro Focus > JCL > Editor > Templates] をクリックすると表示されるテンプレート設定ページを使用してテンプレート追加できます。新しいテンプレートを作成、既存のテンプレートを編集および削除できます。また他のユーザーと共有するために、テンプレートを .xml ファイルとしてインポートおよびエクスポートできます。
[Content Assist]
JCL Editor 内のコンテンツ アシストは、JCL 言語の文をサポートします。コンテンツ アシストには編集機能があり、構文的に正しいコードと構造を記述できます。コンテンツ アシストを使用すると語句を補完し、文に必要なパラメーターを検索できます。
Ctrl+Space を押すと、入力しているコードに文脈的に適したコンテンツ アシストをトリガーできます。たとえば、JCL 文を入力しながら Ctrl+Space を押すと、ポップアップ リストに該当する項目のリストが表示され、最上位に最も一致する項目がコンテンツ アシストのポップアップでハイライトされます。ハイライトされている文を使用した関連キーワードと関連テンプレートも、ポップアップのリストに表示されます。
コンテンツ アシストは、所定の範囲内にある文を現在のカーソル位置に応じてアシストします。設定項目には JCL コンテンツ アシストの設定はありません。
[Dynamic Help]
JCL Editor のダイナミック ヘルプは、コード内の JCL 文のコンテキスト ヘルプを表示します。コード内で任意の文をハイライトし、F1 を押します。[Help] ビューを開き、ハイライトした項目の参照情報を表示するには、[Help > Dynamic Help] をクリックします。
[Find References]
すべてのインクルードされた JCL ファイルで宣言された項目の全参照を検索できます。項目の上にカーソルを置き、右クリックして [Find References] を選択します。または、Ctrl+Shift+G を押します。[Search] タブには、インクルードされた JCL ファイルの中で見つかったすべての参照が表示されます。返された結果を検討できます。[Search] タブで項目をダブルクリックすると、カーソルが関連するファイルに移動します。
[Folding]
JCL Editor の左余白のプラスおよびマイナス アイコンをクリックすると、コード ブロックの表示/非表示をそれぞれ切り替えられます。複数行にまたがる場合は、ジョブ、プロシージャ、およびステップはすべて折りたたまれます。折りたたまれているセクションの上にカーソルを置くと、コンテンツが展開されポップアップ表示されます。
[Go To Definition]
すべてのインクルードされた JCL ファイルで宣言された項目が定義されている場所に移動できます。定義を検索する項目にカーソルを置き、右クリックして [Go To Definition] を選択します。または F3 を押します。カーソルが定義の場所に移動します。さらに、[Outline] ビューで項目をハイライトします。
[Horizontal Rule]
水平定規は JCL Editor ウィンドウの上部に沿って表示されます。列にチェック マークを表示し番号を付けて 10 列ごとのグループに分けます。これは JCL コードで列の整列が必要な場合に便利です。
水平定規を非表示または表示するように Eclipse を設定できます。これを行うには、[Window > Preferences > Micro Focus > JCL > Editor] をクリックして [Show horizontal ruler] をオンにします。水平定規を表示または非表示にすると、JCL Editor のタブで開いているすべてのファイルに適用されます。
[Line Numbering]
行番号は、コードのナビゲーションを改善するのに役立ちます。標準 JCL 行数は、エリア B のすぐ右側に行番号が挿入され (列 73 から 80)、デフォルトでは、最初の行が 00000100 で始まり、デフォルトで 100 行ずつ増えます。
増分する行数を指定できます。これを行うには、[Windows > Preferences > Micro Focus > JCL > Editor > Line Numbering] をクリックして整数の行数を入力します。
JCL ソース ファイル内で行の番号を付けたり変更したりするには、JCL エディターでソース コードを右クリックし、[Renumber] をクリックします。または、Eclipse ツールバーで 
をクリックします。
ソース コードから JCL の行番号を削除するには、ソース コードを右クリックし、[Unnumber] をクリックします。または、Eclipse ツールバーで 
をクリックします。
[Outline View]
編集中のプログラムの構造を表示します。これは、大規模なプログラムをナビゲートするのに便利です。文をダブルクリックし、コードのそれぞれの行にカーソルを再配置します。また、アウトラインの項目を右クリックし、[Find References] をクリックして [検索] タブに一致内容を表示します。アウトライン内の項目の上にカーソルを置くと、項目のパラメーターを含むポップアップを表示できます。
[Quick Outline View]
JCL Editor で右クリックし、[Quick Outline] をクリックするか、Ctrl+O ショートカット キーを押します。これにより、アウトライン ビューのようなコードの構造を含むポップアップが表示されます。クイック アウトライン ビューが表示されている間に入力すると、表示されている要素のリストをフィルターリングできるため、操作が簡単になります。
[Show/Hide Whitespace Characters]
ツールバーの [Show Whitespace Characters] ボタン (
) をクリックし、エディターでの空白文字の表示/非表示を切り替えます。空白文字には、スペース、改行、行の終わりのマーカーがあります。空白文字の表示/非表示は、表示している JCL Editor ウィンドウに適用されます。
[Syntax Error Reporting]
ユーザーが入力するコードは、エラーを識別するために常に解析されます。エラーは赤い波線の下線、警告は黄色の波線の下線で示されます。エラーにカーソルを置くと、エラーについての情報をエラー メッセージ ツール チップに表示できます。
[Tasks]
JCL コードのコメントに TODO または FIXME マーカーを追加することで、タスクを管理できます。Eclipse はこれらのタスクを [Task] タブで表示します。TODO または FIXME マーカーに続くテキストがタスクの説明に表示されます。[Task] タブを表示するには、[Window > Show View > Tasks] または [Windows > Show View > Other] をクリックし、[General]、[Tasks]、[OK] の順にクリックします。[Task] タブの行をダブルクリックすると、エディター内のハイライトされた行に移動します。
TODO および FIXME タスク行の両方が、エディターの左余白でクリップボードのアイコン (
) でマークされます。[Task] タブで FIXME とマークされている行が感嘆符 (
) でハイライトされます。