マネージされた相互運用のために、プロキシを作成するか、COBOL を編集するか

COBOL タイプが、相互運用するマネージ非 COBOL と互換性がない場合、既存の COBOL を設計し直すか、既存の COBOL と非 COBOL 間のインターフェイスとして機能するプロキシ COBOL クラスを作成できます。

この 2 つのオプションには次の事項が関連します。

• 既存の COBOL コードの編集

  連絡節で互換性のあるタイプを使用するように、タイプを操作します。EXIT や GOBACK の複数のポイントがある場合、新しい連絡節にデータを戻すように COBOL を設計しなおす必要があります。あるいは、COBOL を 1 つまたは複数のメソッドを含む OO COBOL クラスとして設計しなおすこともできます。使用するメソッドが多くなるほど、再設計の手間が増えることに注意してください。

  COBOL モジュールを Java バイト コードにコンパイルします。これにより、モジュールとそのエントリ ポイントがインスタンス メソッドとして表示されます。マネージ コードは CobLoad メソッドを使用してプログラムのインスタンスを取得し、他のメソッドと同様に COBOL メソッドを直接起動できます。

• プロキシ COBOL クラスの作成

  マネージ COBOL にプロキシ クラスを作成すると、既存の COBOL と非 COBOL マネージ コード間に薄い層が追加されます。このクラスは、標準 COBOL CALL "program" USING… 構文を使用して、COBOL とオブジェクトやプロパティを使用するマネージ アプリケーション間を橋渡しします。

  既存の COBOL を Java バイト コードに再コンパイルすると、多くの場合 (特に非 UI COBOL サブルーチンの場合)、変更はごくわずかで済みます。

  マネージ コードは、プロキシ クラスを起動できるため、元の COBOL も同様に起動します。

COBOL を直接呼び出すメリットは次のとおりです。

• プロキシ層を介さないため、プロキシを使用する場合に比べ、ややパフォーマンスが向上する。
• 保守すべきモジュール数が少ない。
• プロキシ クラスの作成が不要。

プロキシ クラスを使用するメリットは次のとおりです。

• 同じ COBOL ソースをマネージ アプリケーションと従来のアプリケーションの両方で使用できるため、その他のプラットフォームで使用可能になります。
• アーキテクチャが分かりやすく、保守が容易。
• 元の COBOL コードの連絡節に変更を加えたり、呼び出し元のから渡されるオブジェクトのプロパティからデータを抽出するコードを追加する必要がない。
• プロキシ クラスでインターフェイスを実装する場合、標準のコーディング パターンを適用できます。つまり、実装と定義は別になります。