この章には、Data General Interactive COBOL V1.3との互換性をとる目的で、このCOBOLシステムが受け入れる構文を列挙する。Data General Interactive COBOLの機能の多くは、既にこのCOBOL製品に取り入れられている。これらは、この言語リファレンスに記述してある。この章に記載した互換性をもたせるための構文の中には、形の上では標準COBOLと全く同じであるが、原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、違った動作を示すものがある。Data Generalの構文全般の記述については、Data General Interactive Programmer's Reference Manual を参照のこと。
注: DG指令を指定しても、予約語に変動はない。
COBOLでサポートされているスイッチ0から8に加えて、別の形のスイッチ名としてAからZの範囲内の大文字を使用できる。
これらの文字は、スイッチ0からスイッチ25に対応している。実行時に命令行上に指定するのは該当する数字であって、文字ではない。
たとえば、スイッチJをオンにするには、実行命令の後ろに次のように指定する。
+9 ファイル名
しかし下記のように、CALL文の中でランタイム スイッチを指定することはできない。
CALL "PROG.INT/A"
このような指定方法は、サポートされていないからである。
ファイルをディスクに割り当てると、ディスク上のファイル名は大文字で付けられる。ファイル名を小文字で指定しても、大文字に変換される。
SELECT文の中で下記の句を使用できる。
これは注記にとどまる。
相対ファイルまたは索引ファイル用のSELECT文の中で、下記の句を使用できる。
これは注記にとどまる。
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、DUPLICATES指定をしてもしなくても、索引ファイル中でレコードキーの重複が許される。
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、 副レコードキーに主レコードキーと同じ領域を割り当てることができる。
UNIX:
UNIXでは、START文とREAD文、またはどちらか一方を設定すると、エラー メッセージが表示されるので注意する必要がある。これによってプログラムの実行が妨げられることはない。これは単に、コーディングに問題があることを知らせるものである。
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、SAME AREA指定はSAME RECORD AREA指定と等しいものとして扱われる。
文字データ項目のデータ記述中のVALUE句の中で、数字定数を使用できる。
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、TO項目またはUSING項目と併用したHIGHLIGHT指定は、画面上のすべての非保護の領域を強輝度で表示する。
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、動詞COPYの後ろに語INDEXEDを続けて書くことができる。語INDEXEDは、注記として扱われる
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、WITH NO ADVANCINGを指定をしたDISPLAY文の動作は、Data General Interactive COBOLと同様のものに変更される
原始プログラムをコンパイルするときにDGコンパイラ指令を設定すると、索引ファイルおよび相対ファイル用の省略時解釈のロック方式は、ともにMANUAL WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDSとなる
動詞OPENの後ろに語EXCLUSIVEを続けて書くことができる。これは、WITH LOCK指定と等しいものとして扱われる
ファイル名と補助語のRECORDの後ろに、必要語LOCKを続けて書くことができる。こうすると、READ文によって、読み込んだレコードがロックされる。
この書き方は、行順編成ファイルには適用されない。