ファイル管理記述項では、ファイルに名前を付けるとともに、ファイルに関するその他の情報を指定する。
標準COBOL定義の一部を構成するにもかかわらず、X/OpenのCOBOL言語定義では、ASSIGN句中のRECORD DELIMITER指定とRESERVE指定と反復記号は明示的に除外されている。したがって、X/OpenのCOBOLに準拠する原始プログラム内では、これらの指定および記号を使用するべきではない。.
または用途が表示用の2文字の数字データ項目
として定義しておく。データ部のファイル節または
局所記憶節
内では定義できない。
および分割キー名-1と分割キー名-2によって参照されるデータ名
は、該当するファイルのレコード記述項の中で定義しておく。
これらのデータ項目は、どの項類のデータとして定義してもよい。しかし、SELECT句内で指定したファイル > に対する入出力文に関しては、キーは必ず英数字項目として扱われる。
および分割キー名-1と分割キー名-2によって参照されるデータ名
に可変長項目を指定することはできない。詳細は、データ部 - ファイルおよびデータ記述の章のOCCURS(反復)句 OCCURS(反復)句OCCURS(反復)句節を参照。
および分離キー名-1 および分離キー名-2が参照するデータ名すべて
1つのASSIGN句内にファイル割り当てをいくつか記述した場合、最初のもの以外は注記になる。
使用しているオペレーティング システムに付随するマニュアルに別途指定されていないかぎり、RESERVE句は注記になる。
データ名-3は、指定しても注記になる。
外部ファイル参照中に文字"-" が含まれていると、最後の"-" の後ろに続く部分の名前だけが、外部環境においてファイルを識別するために使用される。
この句を省略した場合、ファイルを開くと、そのファイルは排他モードにおかれる。ただし、入力モードで開いた場合を除く。
LOCK MODE IS EXCLUSIVEを指定すると、ファイルを開いた実行単位はそのファイル全体の鍵を取得する。
LOCK MODE IS AUTOMATICまたはLOCK MODE IS MANUALを指定すると、開いたファイルは実行単位の間で共有される。ただし、出力モードで開いたファイルおよび拡張モードで開いた索引ファイルと相対ファイルは、常に排他モードにおかれる。
ROLLBACK句を指定すると、WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDSが自動的に発効される。
WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDS句は、ファイル中の複数のレコードをロックすることを指定する。複数のレコードをロックする必要があるときは、この句を指定しなければならない。
LOCK MODE IS AUTOMATIC WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDを指定すると、該当するファイルを対象にしたREAD文を実行したときに、該当する1レコードがロックされる。いったんロックされたレコードは、CLOSE, COMMIT, ROLLBACK, UNLOCKのいずれかの文を実行するまで、または個々のロックがDELETE文で削除されるまで解除されない。
LOCK MODE IS MANUAL WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDSを指定すると、該当するファイルを対象にしたREAD WITH KEPT LOCK文を実行したときに、該当する1レコードがロックされる。いったんロックされたレコードは、CLOSE, COMMIT, ROLLBACK, UNLOCKのいずれかの文を実行するまで解除されない。
この規則に反していても、コンパイル時にはそのことは検出されない。しかし、実行単位中のランタイム要素 が実行時にこの規則から外れると、結果は保証されない。
レコード ロックについての詳細は、ファイル処理に関するCOBOLのマニュアルを参照。
関連するファイル結合子(file connector)が外部ファイル結合子である場合、そのファイル結合子に関連する実行単位中のPADDING CHARACTER句の指定内容は、すべて同じにする。データ名-5が外部のものである場合、外部データ項目を参照する。
RECORD DELIMITER句は注記になる。
および分割キー名-1 に参照されるどのデータ名
および分割キー名-1 に参照されるデータ名のいずれか
または分割キー名-1
およびデータ名-8
または分割キー名-2
のデータ記述ならびにレコード内でのそれらの相対位置は、ファイルが作成されたときと同じにする。また、副レコードキーの数も、ファイルが作成されたときと同じにする。このチェックは環境によっては構成可能である。("ファイル処理のためのプログラマガイド"の"呼び出し可能ファイル ハンドラー"に記述されている、呼び出し可能ファイル ハンドラー構成ファイル中のKEYCHECK属性を参照。)