RELEASE(引き渡し)文
RELEASE(引き渡し)文は、整列処理の最初の段階にレコードを引き渡す。
一般形式
構文規則
RELEASE文を使用できるのは、整列併合ファイル記述項にレコード名を記述したファイルを対象とするSORT文に関連する、入力手続きの範囲内だけである。(
手続き部 - SEARCH - XML PARSE
の章の
SORT(整列)文
SORT(整列)文
節を参照。)
レコード名は、関連する整列併合ファイル記述項内の論理レコードの名前とする。このレコード名は修飾してもよい。
一意名が関数一意名である場合は、英数字関数を参照しなければならない。一意名が関数一意名でない場合は、
レコード名と一意名が同じ記憶領域を指してはならない。
レコード名は、浮動小数点数項目として定義してあってもよい。
一意名は、浮動小数点数であってもよい。
一般規則
RELEASE文を実行すると、レコード名が1件ずつ、整列処理の最初の段階に引き渡される。
FROM指定をすると、一意名のデータ領域の内容がレコード名に転記されて、それからレコード名の内容が整列ファイルに引き渡される。この転記は、CORRESPONDING指定のないMOVE文に関する規則に従って行われる。レコード領域内のデータは利用できなくなるが、一意名のデータ領域のデータは引続き利用できる。
RELEASE文の実行が終了した後は、レコード領域中の論理レコードは利用できなくなる。ただし、対応する整列併合ファイルをSAME RECORD AREA句に指定しておけば、利用できる。この場合、その論理レコードは
、
そのSAME RECORD AREA句に指定した 他のファイルのレコードとしても利用できる 。入力手続きから制御が戻されると、整列用ファイルにはRELEASE文の実行によって引き渡されたすべてのレコードが格納されている。