ネイティブのオブジェクト指向 COBOL 構文を使用するアプリケーションをマネージ COBOL に移行する場合、相応の労力が必要となることが予想されます。移行をご検討の場合は、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。
ネイティブのオブジェクト指向 COBOL およびマネージ COBOL には、次のとおり何点か大きな違いがあります。
- マネージ コードは型付きで、ネイティブのオブジェクト指向 COBOL とは異なります。マネージ COBOL では、コンパイラがオブジェクト参照に対して型のチェックを実行します。これがネイティブのオブジェクト指向 COBOL とは異なる点です。ネイティブのオブジェクト指向 COBOL では、すべてのオブジェクト参照が単純に「オブジェクト」という型で、オブジェクトのクラスのインスタンスへの参照を保持しています。
- マネージ COBOL では、オブジェクト参照をレベル 01 で定義する必要があります。これは、コンパイル済みコードおよびランタイム システムが、型セーフなコードを実現するための規則に従うようになったためです。これは、ISO2002 COBOL 標準規格に準拠するものです。
- Micro Focus のオブジェクト指向クラス ライブラリは、マネージ COBOL ではサポートされません。
- CLASS-OBJECT 構文はマネージ COBOL では使用できません。
- 複数の継承は、ISO 2002 標準規格では許容されていますが、ネイティブのオブジェクト指向 COBOL ではサポートされません。それに対し、マネージ COBOL ではクラスの単一の継承がサポートされますが、複数のインターフェイスの継承 (実装) が可能です。
- マネージ COBOL では、インターフェイス ファイル (.if) およびボキャブラリ構文に相当するものがありません。