MVSSPLHK ハウスキーピング プロセスの構成

MVSSPLHK ハウスキーピング プロセスの条件を構成できます。次に示すパラメーターが含まれているサンプル JCL ファイルについては、「サンプル パラメーター ファイル」を参照してください:
パラメーターの仕様
パラメーターは in-stream または構成ファイルのいずれかで指定できます:
SYSIN DD パラメーターが in-stream であることを指定します。
CONFIGI DD DSN=<dataset> パラメーターが格納されているファイルを指定します。
出力ファイル
ハウスキーピング プロセスでアーカイブされたすべてのファイルを一覧する索引付き出力ファイルを指定できます。
INDEXO DD DSN=<dataset> アーカイブされたファイルのリストが格納されるファイルを指定します。
このファイルは ESMAC で、またはコピーブック SPLHKARC.CPY のサポートを利用して表示できます。ファイルを読み込み、指定した場所に詳細を出力できます。
SYSPRINT ファイルも生成されます。このファイルにはハウスキーピング プロセスに関するその他の情報が含まれます。これは、使用されているパラメーター、アーカイブの場所、各アーカイブ ファイルで実行されたアクションを示します。
また、進捗など、プロセスのサマリーは SYSOUT DD にも表示され、エラーは SYSERR DD をとおして表示されます。
これらのファイルすべてがハウスキーピング プロセスの包括的な監査証跡となります。
実行するアーカイブのタイプ。
次のいずれかを選択します:
NONE
スプール クリーンアップが実行されますが、ファイルはアーカイブされません。
DATA
スプール クリーンアップが実行され、スプール データ ファイルのみがアーカイブされます。
FULL
スプール クリーンアップが実行され、すべてのファイルがアーカイブされます。これらは、アーカイブ場所 (MF_SPOOL_ARCHIVE_LOC 環境変数で指定) 内の新しいディレクトリに移動されます。ディレクトリ名はアーカイブが実行された日時で構成されます。これと同じ名前のディレクトリがすでにある場合、ハウスキーピングは実行されません。
FULL, ALL
FULL として。
FULL, HELD
スプール クリーンアップが実行され、捕獲したデータ セットのみがアーカイブされます。
保持期間の設定
ハウスキーピング プロセスのデフォルトの保持期間 (日数) を指定できます:
MAX-RETAIN-PERIOD 006
デフォルトの保持期間を 6 日に設定します。
個々のジョブの保持期間のオーバーライド
個々のジョブの保持期間を指定し、デフォルトの保持期間をオーバーライドできます。
JOB_KEEP XXX* 002
JOB_KEEP BCCRSD35 012
JOB_KEEP YYY*
XXX で始まるジョブの保持期間を 2 日に設定し、BCCRSD35 ジョブの保持期間を 12 日に設定します。さらに、YYY で始まるジョブを無期限で保持します。
特定のクラス内のジョブの保持期間のオーバーライド
特定のクラス内のジョブの保持期間を指定し、デフォルトの保持期間をオーバーライドできます。
CLASS A 003 Y
CLASS Z 999 N
クラス A 内のジョブの保持期間を 3 日に設定し、これより古いジョブをアーカイブします。クラス Z 内のジョブの保持期間を 999 (許可される最大値) に設定し、これより古いジョブはアーカイブしません。
スプール ハウスキーピングの実行日時のオーバーライド
ハウスキーピングの実行日時は、次の環境変数を設定することでオーバーライドできます:
MF_SPOOL_HK_TESTDATE=YYYYMMDD
または、呼び出し時にパラメーターを MVSSPLHK に渡すことで設定できます:
EXEC PGM=MVSSPLHK,PARM='2014051510303002
スプール ハウスキーピングとアーカイブの実行を 05/15/2014 10:30:30:02 に設定します。