Windows Azure で (ローカルでなく) 実行したアプリケーションで CTF を使用した場合、CTF トレース情報を表示するにはあらかじめそのトレース情報を Windows Azure テーブル ストレージからダウンロードする必要があります。この作業には ctfazure ユーティリティを使用します。このユーティリティでは、Windows Azure テーブル ストレージに書き込まれた CTF トレース イベントをリスト、抽出、削除できます。
ctfazure ユーティリティはコマンド ラインから実行し、ユーティリティのフォーマットは次のようになります。
ctfazure action parameters
各要素を次に示します。
action
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ここに、ユーティリティが実行する次のいずれかのアクションを指定します。
- delete
- CTF トレース イベントを含んでいる Windows Azure テーブルを削除します。
- extract
- CTF トレース イベントを Windows Azure テーブル ストレージからローカルのトレース ファイルに抽出します。
- list
- CTF トレース イベントを含んでいる Windows Azure テーブルをリストします。
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parameters
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追加情報を指定します。
- -account:account name
- Windows Azure ストレージ アカウントの名前。
- -key:account-key
- Windows Azure ストレージ アカウント キー。
- -file:file name
- CTF トレース イベントのダウンロード先となるローカル トレース ファイルの名前。
- -table:table-name
- CTF トレース イベントを含んでいる Windows Azure テーブル ストレージ内のテーブルの名前。
- -tracetype:trace-type
- これを extract アクションと併用して、ダウンロードするテーブルにバイナリとテキストの両イベントが含まれている場合に作成するトレース ファイルのタイプを指定します。trace-type の有効な値は BINSTORAGE と TEXTSTORAGE です。
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例:
- 「mytable」という名前のテーブルを「myacc」という名前の Windows Azure ストレージ アカウントから削除します。
ctfazure delete -table:mytable -account:myacc -key:abc123
- CTF トレース イベントを含んでいる「myacc」という名前の Windows Azure ストレージ アカウントのすべてのテーブルをリストします。
ctfazure list -account:myacc -key:abc123
- 「myacc」という名前の Windows Azure ストレージ アカウントの「mytable」という名前のテーブルの内容から、mytrace.log という名前のトレース ファイルを作成します。
ctfazure extract -file:mytrace.log -table:mytable -account:myacc -key:abc123