Runlist コマンド ファイルにリストされている IMSDBU 関数を実行します。
Runlist 関数は、Runlist コマンド ファイルにリストされている IMSDBU 関数を実行します。このファイルは、テキスト エディターで手動で作成するか、または Makelist によって生成することができます。
構文
mfims imsdbu RUN {database-name|filename}
[[NO]CLS]
[ECHO(keyword,msglvl,stoplvl
[[NO]INI(filespec)]
[[NO]LIST(filespec)]
[LISTOPEN(disp)]
[[NO]LOG(filespec)]
[PROGRESS(no-of-segments)]
パラメーター
- database-name
- 関数を実行するデータベースの名前。
- filename
- 関数を実行するデータベースのリストを含んでいるファイルの名前。
- CLS
- ユーティリティの起動前に画面をクリアします。NOCLS を使用すると、初期クリア画面は防止されます。NOCLS は、コマンド ファイルで一連のユーティリティを実行している場合に役立ちます。
- ECHO
- IMSDBU によって表示されるメッセージの表示とそれらのメッセージとの対話を制御します。
- サブパラメーター
keyword |
表示される情報のカテゴリ。次のいずれかを指定します。
- ALL
- 処理メッセージ、入力ソースまたは詳細情報、および終了メッセージを常に表示します。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- MSGS
- 処理メッセージと終了メッセージを常に表示します。ソースや詳細情報は表示されません。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- ERREND
- ユーティリティ終了メッセージを常に表示します。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- ENDMSG
- ユーティリティ終了戻りコードが msglvl 以上の場合のみ終了メッセージを表示します。ユーティリティ終了戻りコードが stoplvl 以上の場合は、「Press any key to continue」というメッセージが表示され、入力を求めて停止します。すべての終了メッセージで表示および/または停止するには、msglvl および/または stoplvl の値としてゼロを入力します。
- COND
- 警告/エラー メッセージと終了メッセージは、どちらも msglvl および stoplvl 値を条件としています。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。終了戻りコードが msglvl 以上の場合は、終了メッセージが表示されます。ユーティリティ終了戻りコードが stoplvl 以上の場合は、入力を求める「Press any key to continue」というメッセージが表示されます。
- ERRORS
- メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 以上の場合は、入力を求める警告およびエラー メッセージが表示されます。終了メッセージは表示されません。
|
msglvl |
表示するメッセージの重大度を示す 4 ~ 20 の値。1 |
stoplvl |
ユーザー入力を求めて停止するメッセージの重大度を示す 4 ~ 20 の値。1 |
1 次の値を指定できます。
値 |
カテゴリ |
原因例 |
4 |
一般的な警告メッセージ |
DBDGEN が仮説を立てて続行することができる DBD ソース内のマイナーなコーディング エラー |
6 |
IMS 固有の警告メッセージ |
キーワードまたは文がサポート対象外で無視されるという警告 - 処理は続行可能 |
8 |
一般的な重大エラー |
補正できない DBD ソース内の不正なコーディング ('no DBD statement' など) |
10 |
IMS Option 固有の重大エラー |
補正できないサポート対象外の機能が定義されている ('Exceeded some maximum' など) |
12 |
重大エラー - 起こりうる一時的な状態 |
一時的な I/O エラー ('file locked' または 'database locked’ 状態など) |
16 |
重大エラー - 永続的 - インストールの問題と考えられる |
永続的な I/O エラー (無効なデータ セット名やメンバー名がユーティリティに入力された場合や、環境変数が正しく設定されていない場合など) |
20 |
重大エラー - 永続的 |
回復不能な I/O エラーまたは他の予期しないエラー |
- INI
- デフォルトの指令ファイルを指定します。
- サブパラメーター
filespec |
IMSDBU プログラム デフォルトをオーバーライドする指令を含んだ .INI ファイルの名前と場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ、あるいはその両方を含めることができます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMSDBU は指定された .INI ファイルを現在のディレクトリで検索します。
- .INI ファイルにリストされた指令は、IMSDBU プログラム デフォルトをオーバーライドします。
- コマンド ラインまたは対話式画面で入力された指令は、.INI ファイル内の指令をオーバーライドします。
- 指定内容NOINI を指定すると、.INI ファイルによってプログラム デフォルトがオーバーライドされることはなくなります。
- 存在しない .INI ファイルを指定した場合は、NOINI が指定されたかのようにプログラム デフォルトの指令が使用されます。
- 一般規則
-
- .INI ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、見出し[IMSDBU] を行 1 に含み、列 1 から始まり、1 行に 1 つの指令が含まれる mfims imsdbu 指令のリストが続きます。行は改行またはファイル終わりによって終了します。コメント行は、列 1 のアスタリスク (*) またはセミコロン (;) によって示されます。次に例を示します。
[IMSDBU]
PROGRESS(1000)
;use local log
LOG(C:\MYDIR\MYDB.LOG)
- LIST
- 詳細リスティング ファイルの場所と名前を制御します。このリスティング ファイルには、ソース リスティング、完了状態、エラー メッセージ、および実行統計などの項目が含まれています。
- サブパラメーター
filespec |
リスティング ファイルに使用する名前と場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ、あるいはその両方を含めることができます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMDBU は現在のディレクトリにリスティング ファイルを作成します。
- NOLIST はリスティング ファイルの作成を抑制します。
- パスを指定するために、パスを表す環境変数名の冒頭にドル記号 ($) を置く表記法を使用できます。例えば、LIST($ENVVAR\*.DOC) を使用すると、ENVVAR 環境変数によって指定されたディレクトリに dbdname.DOC のリスト ファイルが作成されます。
- 指定内容LIST(*.LST) またはLIST(*.RPT) を指定すると、プロジェクト リスティング ディレクトリにリスティング ファイルが作成されます。
- パスを指定しない場合、リスティング ファイルは現在のディレクトリに作成されます。
- filespec のベース名をアスタリスク (*) として指定した場合、そのアスタリスクは DBD 名に置き換えられます。これにより、IMSDBU は、複数のデータベースに作用することができる関数の個別レポートを提供できるようになります。また、これは DBD 名による履歴詳細レポートの管理にも役立ちます。
- 指定内容LIST を filespec なしで指定した場合、LIST(*.LST)を指定した場合と同じになります。
- LISTOPEN
- 詳細リスティング ファイルのオープン ディスポジションを制御します。
- サブパラメーター
disp |
使用するディスポジション。次のいずれかになります。
- NEW
- 新しいリスティング ファイルを作成するか、または既存のリスティング ファイルを上書きします。
- MOD
- リスト出力を既存のファイルに追加します。既存のファイルがない場合は、新しいリスティングを作成します。MOD を指定すると、データベース関数の詳細履歴レコードを維持することができます。
|
- 構文規則
-
- NOLIST が指定されている場合は、LISTOPEN は無視されます。
- LOG
- 各関数の終了メッセージ状態を示す IMSDBU アクティビティ ログを指定します。
- サブパラメーター
filespec |
IMSDBU アクティビティ ログとして使用するファイルの名前と場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ、あるいはその両方を含めることができます。ドライブやディレクトリを指定しない場合は、現在のディレクトリにリスティングが作成されます。
- NOLOG を指定すると、ログ ファイル出力は抑制されます。
- 一般規則
-
- ログ ファイルが存在しない場合は、ログ ファイルが作成されます。
- ログ ファイルは、ファイル終わりまで記述されている最近のエントリを含んでいる履歴ファイルです。
- ログ ファイルのサイズが次第に増えると、状況により定期的に削除が必要になります。
- PROGRESS
- 進捗レポーティングの頻度を制御します。
- サブパラメーター
no-of-segments |
進捗メッセージを表示する前に処理するセグメントの数を示す 0 ~ 9999 の値。0 を指定すると、進捗レポーティングは無効になります。 |
- 構文規則
-
- 指定するセグメント数はデフォルトの 200 より小さい値に減らさないことをお奨めします。非常に小さい値を使用すると、データベース関数のパフォーマンスがはっきりと低下します。
- 比較的高速なシステムの場合は、設定値を高くすると (例えば、1000 以上にすると)、パフォーマンスが多少向上することがあります。
- 一般規則
-
- 進捗メッセージには、処理されたセグメントの数、または全体のうち完了した割合 (%) と予想される残り時間が表示されます。
入力
IMSDBU 関数が含まれているコマンド ファイルの名前。これは、各関数が別々の行で指定されている ASCII テキスト ファイルです。このレコードのフォーマットは次のとおりです。
function dbdname [directives]
個々のコマンドが複数の行にまたがることはできません。カラム 1 のアスタリスク (*) は、コメント行であることを示します。
Runlist ファイルには、Reorganize 関数と Runlist 関数を除く、すべての IMSDBU 関数をリストすることができます。Reorganize は Runlist を使用して再編成を実行します。Runlist 実行をネストすることはできません。
出力
出力は、正常に実行された関数の結果と、IMSDBU リスティングおよびログ レポート ファイルです。
処理
Runlist コマンド ファイルにリストされている関数は、連続して処理されます。個別ステップによって設定された最も高いエラー レベルは、Runlist によって終了戻りコードとして返されます。8 以上の戻りコードでステップが失敗した場合、残りのステップはすべてキャンセルされます。終了戻りコードは、失敗したステップの戻りコードに設定されます。
IMSBDU をコマンド ラインから実行する場合、Runlist 関数に使用する function-id は RUN です。
Runlist に対して入力された指令は、Runlist が実行している関数に渡されます。Runlist を使用して関数を処理する場合、指令処理のシーケンスは次のようになります。
- IMSDBU プログラム デフォルト。
- .INI ファイル内の指令は、プログラムされたデフォルト値をオーバーライドします。
- 対話式画面から Runlist を起動した場合、Runlist 入力画面からの指令は上記の指令に優先します。
- コマンド ラインから Runlist を起動した場合、Runlist コマンド ラインで入力した指令は上記の指令に優先します。
- Runlist コマンド ファイル内の関数に対して指定された指令は、他のどの指令よりも優先されます。
Makelist 関数は、出力 Runlist コマンド ファイル内の関数コマンドに指令を追加します。Makelist 関数が追加する指令は、関数に固有のものだけです。Makelist と Runlist の間で .INI ファイル 指令に変更があっても、Runlist コマンド ファイル内の関数指令には影響しません。Makelist は、どの共通ディレクティブも追加しません(例えば、LIST、LOG、ECHO 指令など)。Runlist によって使用される共通指令は、Makelist によるコマンド ファイルの作成時ではなく Runlist の起動時にアクティブな共通指令です。
.INI ファイル 指令に加えた変更が Runlist の操作に影響しないようにしたい場合は、共通指令を Runlist コマンド ファイルに追加することができます。
回復
失敗が発生した場合は、エラー メッセージが発行され、Runlist は終了します。Runlist コマンド ファイル内の残りのステップは実行されません。ユーザーは、失敗の原因を特定して修正する必要があります。Runlist から発行されたエラー メッセージは、詳細レポート ファイルにも書き込まれます。このメッセージでは、失敗の原因を特定できるだけの十分な情報が提供されるはずです。場合によっては、IMSMTO.LOG ファイルによって追加情報が提供されます。
アクティビティ ログでは、成功した Runlist ステップと失敗した Runlist ステップがすべて示されます。このログを使用して、どのステップから再開するかを確認します。ログにリストされている関数を元の Runlist ファイルと比較して、失敗したステップを特定します。
テキスト エディターを使用して Runlist ファイルを変更し、正常に完了したステップをすべて削除またはコメント アウトします。ステップをコメント アウトするには、その行のカラム 1 にアスタリスク (*) を入力します。
変更した Runlist コマンド ファイルを使用して Runlist を返します。