casfile コマンドを使用すると、ファイルに関する情報を変更できます。
構文:
casfile {/rserver-name | /mserver-name | /fserver-name} [/dfile-DD-name]
[/e{e|u|d}][/iinput-script][/loutput-log]
[/o{oi|c}][/pnew-dataset-path][/s{y|n|a}][/t{y|n}][/w{w|r}][/uuserid][/apassword][/cgroup]
[/y]
パラメーター:
- /rserver-name
- 接続先のエンタープライズ サーバーの名前。デフォルトでは ESDEMO に設定されます。
注:このユーティリティを JCL または WEB サービスから呼び出す場合 (つまり、このユーティリティを SEP 内で実行している場合) は、/r オプションを使用してサーバーに接続することはできません。その場合は、/m または /f オプションを使用してサーバーに接続する必要があります。
- または
- /mserver-name
- 接続先となるエンタープライズ サーバーの Web サービスおよび J2EE リスナーのロケーション。server-name は、prototype:host:WebServicePort という形式を取ります。例えば、/mtcp:localhost:9003
- のようになります。
- /fserver-name
- 接続先のエンタープライズ サーバーの名前。ルックアップを実行してエンタープライズ サーバーの Web サービスを特定するという点で、これは /r オプションと異なります。server-name は、prototype:host:port using MFCC という形式を取ります。
- /dfile-DD-name
- 変更する情報が含まれているファイルの名前。これは 8 バイトの DD 名であり、ファイルの FCT に保持されているものと同じです。
- /e{e|u|d}
- ファイル状態を設定します。詳細は次のとおりです。
-
- e
- イネーブル (デフォルト)
- u
- 非イネーブル
- d
- ディスエーブル
- /iinput-script
- file-DD-name で指定されたファイルまたは複数のファイルに対するパラメーターを含んだファイルの名前。
- /loutput-log
- コマンドの実行結果を保存するファイルの名前。デフォルトでは、結果はエンタープライズ サーバーのコンソールに表示されます。
- /o{oi|c}
- オープン状態を設定します。詳細は次のとおりです。
- o
-
重要:-oo は廃止されました。これを使用すると、戻りコード 4 (警告) が発生します。
-oo の代わりに、-ooi (直ちにオープン) オプションを使用できます。VSAM shareoption 使用のために構成されたリージョンで -oo が 使用される場合、自動的に -ooi が使用されます。
- oi
- 直ちにオープンします。
- c
- クローズします。
- /pnew-dataset-path
- ファイルに対する新しいパスの名前
- /s{y|n|a}
- 出力フル ファイル状態。詳細は次のとおりです。
- y
- 表示 (デフォルト)
- n
- 非表示
- a
- すべてのファイル
- /t{y|n}
- すべてのファイルについて、ファイル ハンドラー トレースをオンまたはオフに切り替えます。詳細は次のとおりです。
- y
- オン (デフォルト)
- n
- オフ
- /w{w|r}
- 書き込み状態を設定します。詳細は次のとおりです。
- w
- 読み取り/書き込み (デフォルト)
- r
- 読み取り専用
- /uuserid
- 変更を許可するユーザー ID。
- /apassword
- 許可ユーザー ID のパスワード。
- /cgroup
- casfile コマンドの実行時に使用するグループ。
- エンタープライズ サーバーで外部セキュリティを使用している場合、デフォルトでは、ユーザーはログオン時にデフォルトのグループに割り当てられます。casfile 操作を行うために、このグループのアクセス権が十分でない場合は、このオプションを使用して別のグループを指定します。
- /y
- ES.NET CICS リージョンの場合、このオプションは、リモート リソースとして定義されているすべての FCT カタログ エントリが最新であることを確認します。
注:/r、/m、/f オプションは、接続先となるエンタープライズ サーバーを識別するための代替方法です。
依存性:
casfile コマンドを発行する前に、エンタープライズ サーバーを起動しておく必要があります。
説明:
/s および /f オプションは二者択一であり、相互に排他的です。
UNIX では、スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) を使用できます。
パスまたはファイル名にスペースが含まれている場合は、そのパスまたはファイル名を引用符で囲む必要があります。例えば、「e:\dev server\files」のようにします。