Fileshare クライアント設定オプション

ここでは、Fileshare クライアントで使用できるオプションについて説明します。これらのオプションは、Fileshare クライアント構成ファイルの中で必要な回数だけ、順番に関係なく指定できますが、各行に指定できるオプションは 1 つのみです。

注:
  • Fileshare クライアントの構成ファイルには、最大 16 個の一意な Fileshare サーバー名を記述できます。
  • 構成ファイルに表示されるファイル名は、/r オプション (DYNCONFIG) によって定義されていない限り大文字小文字が区別されます。この場合でも、Windows で実行しているときは、ファイル名の大文字小文字は区別されません。
  • 構成ファイル内のファイル名は、プログラムから最初の OPEN 要求で FHRedir に渡されるファイル名とまったく同じである必要があります。
  • Fileshare サーバー名には大文字を使用する必要があります。名前の完全一致のために、一部の構成ファイルでは Fileshare サーバー名を大文字にする必要があるので注意してください。
  • UNIX:
    • ここでは、オプションがスラッシュ (/) で始まって示されています。これは Windows でのオプションの指定方法です。UNIX では、スラッシュではなくハイフン (-) を使用してください。
    • ファイル名は Windows のファイル命名規則を使用して示されています。UNIX では、UNIX のファイル命名規則を使用してください。
クライアントの構成オプション 指定内容
/bl
ブロックを有効化するためにのみファイルを開き、パフォーマンスを向上させます。
/cm CCI-Protocol
Fileshare クライアントのデフォルトの通信プロトコル。CCI-Protocol の有効値は、次の表で説明します。
/cm CCI-Protocol 
/s ServerName
Fileshare サーバー、ServerName に要求を送信する場合に使用する通信プロトコルを指定します。CCI-Protocol の有効値は、次の表で説明します。
/ct CCI-Timeout server-name
通信タイムアウトの制限時間であり、1/10秒単位で指定します。デフォルトは1200 (120秒) です。詳細については、CCI タイムアウトの設定を参照してください。
/cr CCI-Timeout
通信再試行タイムアウトの制限時間であり、1/10 秒単位で指定します。デフォルトは 0 です。このタイムアウトは、初期接続専用であり、CCI モジュールが返し、メモリ不足またはリソース不足である場合のみ適用されます。クライアントは、タイムアウト時間までのさまざまな間隔で接続を再試行します。ただし、デフォルトでは、接続は 1 回だけ試行されます。
/f Filename
/r Custom-File-Handler
データ ファイル Filename はローカル ファイルであり、カスタム ファイル ハンドラーによって機能します。デフォルトのファイル ハンドラーではない特定のカスタム ファイル ハンドラーに割り当てる各データ ファイルについて、このオプションを繰り返し指定します。Filename および Custom-File-Handler の有効値は、次の表で説明します。

このオプションが適用されるのは、環境変数 DYNREDIR が DYNCONFIG に設定されている場合だけです。

/f Filename 
/s ServerName
データ ファイル Filename が、server-name という名前の Fileshare サーバー上のリモート ファイルであることを示します。デフォルト以外の Fileshare サーバーに割り当てる各データ ファイルについて、このオプションを繰り返し指定します。Filename および ServerName の有効値は、次の表で説明します。
/f Filename
Filename で指定したデータ ファイルが Fileshare クライアントが常駐する PC 上のローカル データ ファイルであることを示します。Filename の有効値は、次の表で説明します。
/s ServerName
ServerName で指定するサーバーをデフォルトの Fileshare サーバーとして指定します。
/um
Fileshare サーバー/リスナーとの通信には、Micro Focus Common Client (MFCC) を使用する必要があります。mf-client.dat 構成ファイルを使用して、自動的にリモート マシン上のサーバーに接続するように MFCC を構成できます。
/ra
Fileshare サーバーへの接続が失われた場合にクライアントがその再接続を試行する回数。デフォルトは 0 です。高可用性環境では、fhredir を使用できる場合、fhredir が新しい Fileshare リスナーに接続します。
/rd
再接続の試行 (/ra によって指定される) までクライアントが待機する時間 (ミリ秒)。デフォルトは 0 です。

具体的な Fileshare サーバーを指定せずにデータ ファイルへアクセスする場合、またはローカル データ ファイル として指定していないデータ ファイル へアクセスする場合は、アクセス要求がデフォルトの Fileshare サーバーに送信されます。目的のデータ ファイルを検索する場合は、Fileshare クライアントが、Fileshare クライアントの構成ファイルでデフォルトの Fileshare サーバーを定義した順序どおりに、各 Fileshare サーバーを確認します。

どの Fileshare サーバーにも該当するデータ ファイルが見つからない場合は、このデータ ファイル要求が、Fileshare クライアントの構成ファイルで最初に登録されているデフォルトの Fileshare サーバーに送信されます。

Fileshare クライアントの構成ファイルで指定するオプションの有効値は次のとおりです。

オプション 有効値
CCI-Protocol

Windows:

  • TCP IP:/ccitcp
  • CCISMEM:/ccism

UNIX:

  • TCP IP:-ccitcp:ccitcp
  • UNIX 名前付きパイプ:-ccinampu
ServerName 16 文字までの文字列。具体的な最大長は使用する CCI プロトコルによって異なります。Fileshare クライアントの構成ファイルには、最大 16 個の Fileshare サーバー名を記述できます。
ファイル名 オペレーティング システムでサポートされている有効なファイル名。ファイル名には、埋め込まれた空白文字を含めることはできません。Filename の末尾にワイルド カード文字を使用すると、ファイルのグループを指定することができます。たとえば、次のように記述します。
/f \accounts\*

これで、"\accounts\" という文字列で始まるすべてのファイルを指定できます。