Endevor について

出口とプロセッサ グループを使用することによって、変更されたオブジェクトを再コンパイルし、それらのオブジェクトを必要とする任意のコンポーネントを再リンクすることを自動的に実行できます。また、External Security のようなさまざまなオプション システム機能や代替 RACF ユーザー ID サポートを提供します。

Endevor のリリース 39 より、ライセンスされたユーザー向けに、強力な Endevor Services API (ENA$NDVR) が提供されています。このインターフェイスでは、Endevor リポジトリに格納されているソース オブジェクトの読み取りと更新が可能なフル機能アクセスを使用できます。サーバー初期化中に、Mainframe Access はこのインターフェイスをメモリにロードしようと試みます。この API インターフェイスが標準の検索順序 (お客様のサイトの STEPLIB、JOBLIB、または SYS1.LINKLIB) で使用可能な場合、Endevor サービスが提供されます。Endevor が使用可能かどうかは、スタートアップ メッセージで示されます。お客様は、必要な Endevor コンポーネントのリリースとバージョンを選択するための適切な STEPLIB 連結を提供する必要があります。Mainframe Access は、Endevor C1DEFLTS テーブルを調べて、使用する Endevor のバージョンを決定します。こうする必要があるのは、Endevor API の複数のバージョンで使用している制御構造に完全な下位互換性がないためです。Mainframe Access は、サイトで使用しているバージョンで要求されるフォーマットを使用して API 要求を構築する必要があります。C1DEFLTS テーブルが見つからない場合、ENDEVOR サポートは有効になりません。


        //STEPLIB DD DSN=your.MFA400.LOADLIB,DISP=SHR
        //        DD DSN=CAI.NDVRR16.CSIQAUTU,DISP=SHR
        //        DD DSN=CAI.NDVRR16.CSIQAUTH,DISP=SHR
        //CONLIB  DD DSN=CAI.NDVRR16.CSIQLOAD,DISP=SHR
    

Endevor API は、バッチ指向のサービス向けに設計されたことに注意してください。これは、ファイルベースのインターフェイスであり、レコードベースのインターフェイスではありません。すなわち、オブジェクトは、Endevor で管理されたリポジトリから特定の作業ファイルに、またはその逆方向に移動します。Mainframe Access は、必要に応じて動的に必要なファイルを作成します。同様に、1 件のトランザクション履歴ログは 1 つのログ ファイルに書き込まれます。Mainframe Access は、オプションとして、監査証跡として使用するために Endevor トランザクション ログ全体を維持するように構成することもできます。Endevor インターフェイスへのアクセスは直列化されます。これは、同じアドレス空間からの同時アクセスを Endevor がサポートしないためです。同時に、Endevor のユーザー出口とパッケージはすべて使用可能です。これは、サイトをカスタマイズすると、エンドユーザーが Mainframe Access で Endevor データにアクセスする際の応答時間が影響を受けることを意味します。クライアント側でタイムアウト パラメーターの調整が必要になる可能性があります。

データ移動はすべて一時ファイルを経由することで高速化されるため、Mainframe Access は Endevor の Dsname Validation 機能をサポートできません。Mainframe Access が使用した一時ファイルは、トランザクション (インポートまたはエクスポート) が終了するとすぐに削除されます。この機能を使用するサイトでは、ユーザーは TSO の Endevor ダイアログ ツールを使用して、メンバーを固有の PDS に移動できます。次に、Mainframe Access を使用して、メインフレームからワークステーションに、またはその逆方向に、PDS メンバーを移動できます。それ以降の Endevor へのプロモーションは、実際にはサインアウト時にファイルを受信した PDS とまったく同じ PDS から行われます。

Mainframe Access は、標準の IBM セキュリティ環境および標準の SAF 呼び出しを使用して、アクティブなスレッドごとにユーザー ID セキュリティ コンテキストを維持します。Mainframe Access は常に、クライアントにログオンする際に入力されたエンドユーザーのセキュリティ認証情報を使用して、Endevor API インターフェイスを起動します。管理上のオーバーヘッドを最小限に抑えるために、代替 RACF ユーザー ID を採用してユーザーの RACF アクセス権の管理を単純化することをお奨めします。サイト側がアクセスのセキュリティに責任を持つという点は変わりません。Endevor では、標準の BATCH または TSO によるアクセスと同じです。Mainframe Access は、Mainframe Access 開始タスク プロファイルを使用して Endevor アクセスをスケジュールする事はありません。また、一部の変更制御「プロセッサ」は、オンラインの Mainframe Access ユーザーが繰り返しトリガーするよりも、Endevor ISPF パネルを使用して専門家が管理するほうが適切である可能性があることに注意してください。

Endevor のサポートは、R14 以降で利用できます。