
 
画面記述項は、実行時に受け取り用または表示用に参照される画面項目の属性、動き、大きさ、位置などを指定する。
利用できる画面属性は、使用している端末ハードウェアやオペレーティング システムやCOBOLの実行時支援機能に依存する。
 
下記のものは、X/Openの画面操作には含まれない。
ACCEPT (形式 3 および 5) 
 AUTO-SKIP (AUTOと同義語) 
 BEEP (BELLと同義語) 
 COL (COLUMNと同義語) 
 CONTROL 
 DISPLAY (形式 3) 
 EMPTY-CHECK (REQUIREDと同義語) 
 GRID 
 LEFTLINE 
 LENGTH-CHECK (FULLと同義語) 
 NO-ECHO (SECUREと同義語) 
 OCCURS 
 OVERLINE 
 PROMPT 
 SIZE 
 ZERO-FILL 
一般形式
 
構文規則
- 各画面記述項の最初にレベル番号を書く。レベル番号は01から49までとする。
 
 
- 01レベルの項目には、画面名を指定する。
 
 
- 画面名はレベル番号の直後に書く。画面名は、利用者語の要件を満たす必要がある。
 
 
- 画面項目は、形式 4 のACCEPT文または形式 2 のDISPLAY文によってだけ参照できる。
 
 
- 各基本画面項目には、次のものの中から少なくとも1つを指定する: BELL, BLANK LINE, BLANK SCREEN, COLUMN, LINE,PICTURE, VALUE。
 
 
-  FROM, TO, USINGの各指定の中のデータ項目は、画面項目に「関連付け」られる。USING指定は、FROM指定とTO指定を対にして同じ項目を指定したものと同義である。
 
 
- 
 ACCEPTを実行できるのは、FROM指定またはVALUE句を伴う画面項目、およびTO指定またはUSING指定を伴う画面項目が共に含まれる集団画面項目に対してだけである。
 
 
- 画面名の後ろに続ける句は、どのような順序で書いてもよい。
 
 
- 集団画面項目の画面記述に書いた句は、その集団画面項目に属するすべての基本画面項目のうち、その句が当てはまるものに適用される。
 
 
- 01レベル以外の画面項目には、データ名またはFILLERを指定してもよいし、あるいは何も指定しないでもよい。名前を指定しないと、FILLERを指定したものとみなされる(したがって、その項目は明示的に参照できない)。
 
 
- 同じ画面項目に同じ句を2回以上指定すると、階層系列内で最も低いレベルに現れるものが効力を発揮する。
 
 
-  表-1 は、画面節で様々な種類の項目とともに使用可能な画面記述項の句の一覧である。
 
これらの句はさらに、ACCEPT文およびDISPLAY文を伴うWITH指定とともに使用可能である。
 > 表 9-1: 使用可能なオプション 
画面記述句/  WITH 指定 | 
画面節 | 
  WITH指定 |  
| 入力項目 | 
出力項目 | 
更新項目 | 
定数項目 | 
ACCEPT | 
DISPLAY |  
| AUTO | 
X | 
  | 
X | 
  | 
X | 
  |  
| BACKGROUND-COLOR | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| BELL | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| BLANK | 
X | 
X | 
X | 
X | 
  | 
X |  
| BLANK WHEN ZERO | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  | 
  |  
| BLINK | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| COLUMN | 
X | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  |  
| ERASE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
  |  
| FOREGROUND-COLOR | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| FULL | 
X | 
  | 
X | 
  | 
X | 
  |  
| GRID | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| HIGHLIGHT | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| JUSTIFIED | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  | 
  |  
| LEFT-JUSTIFY | 
  | 
  | 
  | 
  | 
X | 
  |  
| LEFTLINE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| LINE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  |  
| LOWLIGHT | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| OCCURS | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  | 
  |  
| OVERLINE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| PROMPT | 
X | 
  | 
X | 
  | 
X | 
  |  
| REQUIRED | 
X | 
  | 
X | 
  | 
X | 
  |  
| REVERSE-VIDEO | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| RIGHT-JUSTIFY | 
  | 
  | 
  | 
  | 
X | 
  |  
| SECURE | 
X | 
  | 
X | 
  | 
X | 
  |  
| SIGN | 
X | 
X | 
X | 
  | 
  | 
  |  
| SIZE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| SPACE-FILL | 
  | 
  | 
  | 
  | 
X | 
  |  
| TRAILING-SIGN | 
  | 
  | 
  | 
  | 
X | 
  |  
| UNDERLINE | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X | 
X |  
| UPDATE | 
  | 
  | 
  | 
  | 
X | 
  |  
  
説明:
| X | 
句またはオプションを使用できる |  
| 入力項目 | 
画面記述にTO指定が含まれる画面項目 |  
| 出力項目 | 
画面記述にFROM指定が含まれる画面項目 |  
| 更新項目 | 
画面記述にUSING指定が含まれる画面項目 |  
| 定数項目 | 
画面記述にPICTURE句が含まれない基本画面項目 |  
一般規則
- 画面名は、画面記述中に記述された画面項目に名前を付ける働きをする。
 
 
- 画面記述は、画面上の領域を定義する。各記述項は、レベル番号といくつかの句で構成する。画面名をはじめとする各種の句は、指定しても指定しなくてもよい。これらの句を通じて、項目の位置や操作卓機能を記述する。
 
 
- 画面項目が表示されるとき、データは、関連するFROM指定またはUSING指定内に指名されている定数またはデータ項目から取り出される。TO指定の中にだけ指定されている項目は、FROM SPACEまたはFROM ZEROが指定されているものと扱われる。どちらに扱われるかは、その画面項目の種類による。
 
 
- 画面項目が受け取られると、データは、画面からTO指定またはUSING指定内に指定されているデータ項目に転記される。その項目の項類に応じて、必要があれば、変換および編集が解除される。
 
 
- 入力項目は、画面記述にTO指定が含まれる画面項目である。
 
- 出力項目は、画面記述にFROM指定が含まれる画面項目である。
 
- 更新項目は、画面記述にUSING指定が含まれる画面項目である。
 
- 定数項目は、画面記述にPICTURE句が含まれる基本画面項目である。
 
- 集団画面項目をACCEPTすることは、その集団に属する基本項目のうちの入力項目または更新項目を受け取ることである。これらの項目は、画面節内に記述されている順番に、画面記述によって示される画面位置から受け取られる。CURSOR IS句(環境部の章の特殊名段落特殊名段落節を参照。) の中で別途指定されていないかぎり、カーソルは、当初最初の項目の始点に位置付けられる。各項目のACCEPT処理が終わるにつれて、カーソルは次の項目の始点へと移動される。
 
- 集団画面項目をDISPLAYすることは、その集団に属する基本項目のうちの出力項目または更新項目と定数項目を表示することである。これらの項目は、画面記述によって示される画面位置に同時に表示される。
 
 
-  ACCEPTまたはDISPLAYの対象の画面項目の長さが現在の行を超えると、次の行の頭に戻って続けられる。
 
 
- 画面項目が長すぎて物理画面に収まりきらない場合、切り捨てが発生する。出力項目および英数字の入力項目と更新項目の場合は、画面からはみ出す最初の文字以降が切り落とされる。数字および数字編集の入力項目と更新項目の場合は、画面からはみ出す最初の項目以降が切り落とされる。