パスワード システムを有効化して Fileshare サーバーを起動した場合、すべての Fileshare クライアントは、Fileshare サーバーに接続するために、有効なユーザー ID とパスワードを指定する必要があります。デフォルトでは、Fileshare サーバーの起動時に Fileshare のパスワード システムは有効化されていません。
Fileshare パスワード システムを使用するには、ユーザー ID とパスワードを File Handling Redirector モジュールに渡すようにプログラムし、プログラムが使用するユーザー ID とパスワードを記述したパスワード ファイルを Fileshare サーバー マシンに作成する必要があります。
次に、Fileshare パスワード システムを使用可能にするには、 /pf オプションを使用して、Fileshare サーバーにパスワード ファイルの名前を指定する必要があります。
Fileshare パスワード システムを使用可能にすると、ユーザー プログラムと Fileshare による処理手順は次のようになります (下図を参照)。
- ユーザー プログラムから、File Handling Redirector パスワード (FHRdrPwd) モジュールを呼び出して、ユーザー ID とパスワードを Fileshare クライアントに登録します。
- ユーザー プログラムから最初の入出力操作を行います。
- File Handling Redirector モジュールは、File Handling Redirector パスワード モジュール (FHRdrPwd) を呼び出して、手順 1 で登録したユーザー ID とパスワードを取得します。
- File Handling Redirector モジュールは、ユーザー ID とパスワードを Fileshare サーバーに渡します。
図 1.Fileshare のパスワード システム 
- Fileshare サーバーは、パスワード ファイルを使用して、ユーザー ID とパスワードを検査します。
- Fileshare サーバーがログオン アクセスを許可すると、Fileshare クライアントと Fileshare サーバーとの間で接続が確立します。Fileshare サーバーがログオン アクセスを許可しない場合は、Fileshare クライアントにファイル状態 9/037 (「アクセス拒否」) が返されます。
これらの各手順の詳細については、後述します。