Enterprise Developer ベース イメージの Docker デモンストレーションの実行

Enterprise Developer ベース イメージを作成する Docker デモンストレーションには、デモンストレーションを実行するプロセスができるだけ簡単になるように設計されたバッチ ファイル (bld.bat) が含まれています。本トピックでは、bld.bat の実行時に指定できるパラメーターについて説明します。

Enterprise Developer for Eclipse ユーザーの場合:

注: bld.bat を使用して Enterprise Developer のベース イメージを作成する際は、関連するインストール ファイルおよびライセンスを bld.bat と同じフォルダーに用意しておく必要があります。これには以下が含まれます。
  • Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツール のインストール可能な実行可能ファイル。これは edbt_40.exe で、Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツール ベース イメージの Docker デモンストレーションに含まれています。
  • Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツール の適切なライセンス (.mflic) ファイル。
  • イメージに Java のサポートを含める場合は server-jre-8u162-windows-x64.tar.gz ファイル。このファイルは、ed_build_tools_dockerfiles_4.0_windows.zip ファイルの EDBuildTools フォルダーにあります。

バッチ ファイルを実行して Enterprise Developer ベース イメージの Docker デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。

bld.bat { IacceptEULA [verbose] [nojava] [install-location] |
          rmi                                               |
          settings }

パラメーターは次のとおりです。

IacceptEULA
Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。

Enterprise Developer を含むベース イメージを作成する場合は、必ず IacceptEULA を指定する必要があります。

install-location
イメージのファイルシステムの Enterprise Developer をインストールするフォルダーの名前を指定します。このパラメーターを指定する場合は、最後に指定する必要があります。
nojava
ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
rmi
以前に作成した Enterprise Developer ベース イメージを削除するように指定します。rmi を指定すると、すべての Enterprise Developer ベース イメージが削除されるまで docker rmi --force コマンドが複数回実行されます。
settings
イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Enterprise Developer のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
verbose
Docker コマンドが実行時に画面に表示されます。

Enterprise Developer UNIX コンポーネント ユーザーの場合:

注: bld.sh を使用して Enterprise Developer のベース イメージを作成する際は、関連するインストール ファイルおよびライセンスを bld.sh と同じフォルダーに用意しておく必要があります。これには以下が含まれます。
  • Enterprise Developer のインストール可能な実行可能ファイル。これは setup_entdev_for_docker_4.0_platform で、Enterprise Developer ベース イメージの Docker デモンストレーションに含まれています。
  • Enterprise Developer の適切なライセンス (.mflic)。
  • イメージに Java のサポートを含める場合は server-jre-8u162-linux-x64.tar.gz ファイル。このファイルは、entdev_dockerfiles_4.0_platform.tar ファイルの EntDev フォルダーにあります。

シェル スクリプトを実行して Enterprise Developer ベース イメージの Docker デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。

./bld.sh IacceptEULA  
         [dryrun]
         [esadmgid=admin-gid]
         [esadminuser=admin-id]
         [esadmuid=admin-uid]
         [login|nologin] 
         [logingid=login-gid]
         [loginid=login-id]
         [logingname=login-gname]
         [loginname=login-name]
         [nojava]
         [notools]
         [package]
         [rmi]
         [settings]
         [verbose]
IacceptEULA
Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。

Enterprise Developer を含むベース イメージを作成する場合は、必ず IacceptEULA を指定する必要があります。

dryrun
bld.sh で Docker コマンドが実行されないように指定します。dryrunverbose パラメーターとともに使用すると、Docker コマンドを実行せずに表示できます。
esadminuser=admin-id
Enterprise Server の管理者ユーザーに使用する ID を指定します。
esadmgid=admin-gid
Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するグループ ID を指定します。
esadmuid=admin-uid
Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するユーザー ID を指定します。
login
ログイン イメージを作成するように指定します。このオプションを使用すると、ログインできるイメージが作成されます (ログインに使用する詳細は、logingidloginidlogingnameloginname の各パラメーターで指定します)。このイメージにログインすると、シェルまたは Enterprise Developer のコマンドを実行できます。

このオプションは、ベース イメージにアプリケーション ファイルを追加しない場合にベース イメージから Enterprise Developer のコマンドを使用するのに便利です。

login を指定すると、作成されたイメージのタグに「_login」というサフィックスが付きます。

logingid=login-gid
loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ ID を指定します。
loginid=login-id
ログイン イメージに使用するユーザー ID を指定します。
logingname=login-gname
loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ名を指定します。
loginname=login-name
loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するユーザー名を指定します。
nojava
ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
nologin
ログイン イメージを作成しないように指定します。通常、Enterprise Developer のベース イメージだけでなくアプリケーションも含むイメージを作成する場合に使用します。これはデフォルトの設定です。
notools
デフォルトでイメージに含まれる IP ツール (ping や netcat など) を含めないように指定します。これらのツールが不要で、イメージのサイズを最小限に抑えたい場合に使用します。
パッケージ
このイメージの COBOL アプリケーションをリビルドするように指定します。
rmi
以前に作成した Enterprise Developer ベース イメージを削除するように指定します。rmi を指定すると、すべての Enterprise Developer ベース イメージが削除されるまで docker rmi --force コマンドが複数回実行されます。
設定
イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Enterprise Developer のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
verbose
Docker コマンドが実行時に画面に表示されます。