コンテナーでアプリケーションを実行すると、次のような多くの利点を得られます。
コンテナー化されたアプリケーションは、テストが完了した後、Docker が実行されている他のシステムにディプロイし、テスト時とまったく同じように動作させることができます。
仮想マシンはコンテナーの代わりとなりますが、コンテナーにはオペレーティング システムが含まれていない (仮想マシンには OS が含まれている) ため、コンテナーは、仮想マシンよりもフットプリントがずっと小さく、迅速に作成でき、すばやく起動できます。
コンテナーがもたらす移植性およびパフォーマンスの利点により、開発プロセスの機敏性および応答性を向上させることができます。継続的インテグレーションおよび継続的配信プロセスを強化して、コンテナーや、Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツールなどのテクノロジを活用することで、適切なソフトウェアを適切なときに簡単に提供できるようになります。Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツールは、Enterprise Developer のコンポーネントで、IDE のオーバーヘッドなしに COBOL コードのコンパイル、ビルド、およびテストを可能にする Enterprise Developer の機能をすべて備えています。
Enterprise Developer UNIX コンポーネントを使用する場合は、Enterprise Developer UNIX コンポーネントには IDE がないため、コンテナーに追加することで、Enterprise Developer for Eclipse のユーザーが Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツール を使用して得られる利点をすべて活用できます。
1 つのアプリケーションを含む Docker コンテナーには、そのアプリケーションに必要な補助ソフトウェアの関連バージョンも含まれます。他の Docker コンテナーに同じ補助ソフトウェアの異なるバージョンを必要とするアプリケーションが含まれている場合でも、各 Docker コンテナーは互いに完全に独立しているため、問題は生じません。
また、この特性により、開発ライフサイクルのさまざまな段階を進むにつれ、開発中に作成したイメージが、テストから、ユーザーによる使用に至るまで、すべての環境でまったく同じように機能するという確信を得られます。
アプリケーションのニーズに合わせて、新しいコンテナーをすばやく作成できます。複数のコンテナーを使用する場合は、さまざまなコンテナー管理オプションを利用できます。これらのオプションの詳細については、Docker のマニュアルを参照してください。