cobthreadtidy

スレッド局所の COBOL 実行環境を整理します。

構文

#include "cobmain.h"

int cobthreadtidy(void);

パラメーター

なし

コメント

この関数は、COBOL 環境を現在のスレッドに初期設定を解除し、スレッド状態の情報を解消し、スレッド局所として割り当てられたデータを解放します。 成功時jには 0 を返却します。

この関数は、非 COBOL の API 呼び出し、 すなわち、スレッドが C ライブラリ、オペレーティング システムやサードパーティのスレッドの API 呼び出しで生成された場合にのみ使用されます。 スレッドが COBOL 構文や CBL_THREAD_CREATE ライブラリ ルーチンで生成された場合は、呼び出しできません。 COBOL プログラムから直接 cobthreadtidy() を呼び出すことはできません。

この関数は、すべての COBOL プログラムがそのスレッドで終了し、再び呼び出さない場合に、呼び出すことができます。 COBOL 入口点や COBOL ルーチン (cobinit() など) を cobthreadtidy() の後で呼び出すと、その結果は予測できません。

同等の COBOL 構文

なし

例

C スレッドが生成されると、そのスレッドの初期の入口点になる C 関数を指定する必要があります。 この入口点が c_thread() の場合、次のようになります。

• 引数を持たない COBOL 入口点 cobep を呼び出します。
• スレッドが消滅する前に cobthreadtidy() を呼び出します。

c_thread(void)
{
    cobinit();                  /* このプロセスで   */
                                /* すでに呼び出されていない */
                                /* 場合にのみ必要    */
    cobcall("cobep", 0, NULL);  /* COBOL プログラムの呼び出し */
    cobthreadtidy();            /* このスレッドでの  */
                                /* COBOL 環境の整理 */

    return 0;                   /* スレッド終了 */
}