JCL バッチ ジョブを実行します。
構文:
cassub [/res-name] or [/saddress] or [/les-name]
[/jjobfile-name-by-content]
[/xjobfile-name-by-reference]
[/uuser-ID]
[/ppassword]
[/cgroup]
[/vversion]
パラメーター:
/r、/s、/l オプションは、接続先のエンタープライズ サーバーを識別するための代替方法です。
- /res-name
- ジョブを実行するエンタープライズ サーバーの名前。デフォルトでは ESDEMO に設定されます。
注:このユーティリティを JCL または WEB サービスから呼び出す場合 (つまり、このユーティリティを SEP 内で実行している場合) は、/r オプションを使用してサーバーに接続することはできません。その場合は、/s または /l オプションを使用してサーバーに接続する必要があります。
- /saddress
- リモート サーバーにジョブをサブミットします。address は、サーバーの MF JES サービスに関連付けられているリスナーのアドレスです。フォーマットは protocol:ip-address:port です。詳細は次のとおりです。
- protocol は tcp または tcpssl です (SSL 対応リスナーを使用している場合)。
- ip-address は、サーバー リスナーのホスト名 (テキスト) または IP アドレスです。
- port は、ポートの値です。
- /les-name
- /r および /s オプションの使用に代わる方法。ジョブを実行するエンタープライズ サーバーの名前。名前を指定する必要があります。デフォルトはありません。このオプションは、mf-client.dat で指定されたすべてのリポジトリ (または MFC_CONFIG 環境変数で特定した構成ファイル) を、指定された名前のサーバーで検索します。リポジトリは、次のフォーマットを使用して [directories] セクションで指定されます。
mrpi://host[:port]
または
file:///path-to-repository
- /jjobfile-name-by-content
- 実行する JCL が含まれているファイルのパスとファイル名。以下のコメントを参照してください。
- /xjobfile-name-by-reference
- 実行する JCL が含まれているファイルのパスとファイル名。以下のコメントを参照してください。
- /u user-id
- 認証ユーザー ID。下記の「セキュリティ」を参照してください。
- /p password
- 認証パスワード。下記の「セキュリティ」を参照してください。
- /cgroup
- 認証グループ (オプション)下記の「セキュリティ」を参照してください。
- /vversion
- 使用するジョブ制御システム ソフトウェアのバージョン。
- VSE/Power
- JES2 (デフォルト)
- JES3
依存性
このコマンドを使用する場合の注意事項:
- /r パラメーターを指定する場合は、casstart コマンドを使用して、/r パラメーターで指定されるエンタープライズ サーバー (/r と /s のどちらも指定しない場合は、ローカル マシン上の ESDEMO) を先に起動しておく必要があります。/s パラメーターを指定する場合は、ES Admin を使用して、/s パラメーターで識別されるエンタープライズ サーバーを起動しておく必要があります。
- /r パラメーターで指定されたエンタープライズ サーバーと同じユーザー ID のもとで実行する必要があります。Directory Server がシステム サービスとして起動され、エンタープライズ サーバーが Administration インターフェイスを使用して起動された場合には、恐らくエンタープライズ サーバーを起動するユーザー ID が LOCAL_SYSTEM であるため、このコマンドは機能しません。詳細については、Enterprise Server『構成および管理』マニュアルの「Enterprise Server Administration の概要」の章にある「Directory Server の起動と停止」セクションを参照してください。
- cassub コマンドを正常に実行するには、OPERCMDS リソース クラス内の cassub リソースに対する実行権限が必要です
セキュリティ
セキュリティで保護されたリージョンに対してこのコマンドを実行する場合は、/u および /p パラメーター、およびオプションで /c パラメーターを指定する必要があります。これらのパラメーターを省略すると、認証エラーでジョブが失敗する場合があります。
コメント
スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) をパラメーターの前に使用できます。
/j パラメーターまたは /x パラメーターのいずれかを指定する必要があります。
/r と /s は相互に排他的です。どちらも指定しない場合は、ローカル マシン上のサーバー ESDEMO にサブミットしているとみなされます。
/x (参照による) の場合、サブミットされるファイルはエンタープライズ サーバーと同じプラットフォーム上になければなりません。ファイルの名前だけが通信リンクによって渡されるため、この手法はより効率的です。これは、内部的に使用されます (内部読み取りプログラム)。ターゲットのエンタープライズ サーバーと同じプラットフォーム上でジョブ スケジューリング システムを実行する場合は、この手法を使用します。
/j (内容による) の場合、サブミットされるファイルはクライアントのプラットフォーム上になければなりません (ターゲットのエンタープライズ サーバーと同じプラットフォームである場合もある)。サブミットされた JCL は、通信リンクで物理的に渡されます。自分のマシン上で作成したジョブ ストリームを別のプラットフォームで実行されているエンタープライズ サーバーにサブミットすることを望むインタラクティブなユーザーの場合は、この手法が適しています。
複数の JCL ファイルを同じコマンドでサブミットするには、/j または /x パラメーターを複数回指定します。
ジョブは、JOB カードで指定されたクラスを扱うことができる最後に起動された利用可能なイニシエーターによって実行されます。
コマンド ライン ユーティリティの多くは (casstart、casstop、casfile、casout、cassub など)、呼び出しインターフェイスを使用してコマンド ライン パラメーターをその呼び出しに渡すプログラムによって起動できます。サンプルについては、「casstart」を参照してください。