以下の説明において、手続き部のUSING句に触れている箇所はすべて、ENTRY USINGにも当てはまる。
手続き部 - SEARCH - WRITEの章のSET 文SET(設定)文節に記述されている場合は例外として、
プログラム中の連絡節が意味をもつのは、呼ぶプログラムからCALL文にUSING句を指定して、実行用プログラムが呼ばれた場合だけである。
連絡節はメソッドにおいて常に意味を持つ。
呼び出し先のプログラムの連絡節に指定した正式なパラメーターと戻される項目は、制御が移された時に、その呼び出し先のプログラムと呼ぶプログラムの両方から参照される。
このようなデータは、ファイル節にも作業場所節にも記述できる。
連絡節に記述されているデータ項目に対して、そのプログラムの中では領域は割り当てられない。これらのデータ項目を手続き部で参照すると、呼ぶプログラムの中で実行時に使用している場所を参照することになる。指標名については、そのような対応は付けられない。呼ぶプログラム中の指標名と呼び出し先のプログラム中の指標名は、常に別の指標を参照する。
連絡節の中で定義されているデータ項目を、呼び出し先のプログラムの手続き部の中で参照できるのは、そのデータ項目が手続き部の見出しのUSING句の作用対象に指定されるか、またはその作用対象に従属するかし、かつ実行用プログラムがUSING句を伴うCALL文の制御下にある場合だけである。
連絡節の構造は先に述べた作業場所節と同じである。つまり、節の見出しで始まり、その後ろに独立データ項目のデータ記述項やレコード記述項が続く。データ記述項の構文は、ファイル記述項の全体的な骨組みデータ部 - ファイルおよびデータ記述の章で定義されている。
連絡節内の各レコード名および独立項目名は呼び出し先のプログラムの中で一意とする。
これらの名は、手続き部の中で参照されていない場合は、一意である必要はない。
連絡節に置くパラメーターと戻される項目の指定は、手続き部の章のパラメーターおよび戻り項目の適合パラメーターと戻り項目の適合節に記述された内容に従わなければならない。
連絡節に置く項目のうち、相互に階層関係のないものは、レコードにまとめる必要はない。この場合には、独立基本項目として、別々のデータ記述項に定義する。データ記述は特別のレベル番号である77から始まる。
各データ記述項には、下記の要素を書く。
USAGE COMPUTATIONAL-1、USAGE COMPUTATIONAL-2、USAGE POINTER,
USAGE PROCEDURE-POINTER、
USAGE OBJECT-REFERENCE、
USAGE EVENT-POINTER、MONITOR-POINTER、MUTEX-POINTER、SEMAPHORE-POINTER、THREAD-POINTER。
連絡節に置くデータ項目のうち、相互に階層関係があるものは、レコードにまとめる。その際、レコード記述の書き方の規則に従う必要がある。入力レコードまたは出力レコードを記述するために使用する句のすべてを、連絡節でも使用できる。