Enterprise Developer 2.3 Update 2 の新機能

このリリースでは、次の各項目が強化されています。

Visual Studio IDE との統合

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このリリースでは、Micro Focus COBOL と Visual Studio IDE の統合が次のように強化されています。

  • [ツール] メニューに新しいメニュー コマンド [SQL Option for DB2] が追加され、すべての SQL Option for DB2 ユーティリティにアクセスできるようになりました。
  • IDE 内からネイティブのリソース ファイル (.rc) のプロパティにアクセスしてそのファイルをコンパイルするためのオプションを指定できるようになりました。

エディターの機能強化:

  • メインフレーム サブシステム ファイル(アセンブラー、BMS、JCL、および IMS) でマージンおよびルーラーの表示がサポートされるようになりました。
  • COBOL エディターで、折りたたまれているリージョンのツールチップでのコードの色分けが追加されました。
  • ネイティブ COBOL プロジェクトのアプリケーション構成ファイルの編集時に、[Run-Time Configuration] タブで [Time Warp] オプションおよび [Date Warp] オプションを使用できるようになりました。
  • ネイティブのオブジェクト指向 COBOL コードおよびマネージ COBOL コードで、エディターのコンテキスト メニューの [Go To Next Method] コマンドおよび [Go To Previous Method] コマンドを使用できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

アプリケーションのビルド

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64 ビット版の MSBuild を使用して COBOL プロジェクトをビルドできるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

CICS Web サービス (早期導入者プログラム)

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注意:この機能は、早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) リリース ステータスに提供されます。機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。

CICS Web サービス機能は、開発およびテスト用の EAP です。この製品リリースの本番環境には使用しないでください。

このリリースでは、SOAP ベースのプロバイダーおよびリクエスター モードを使用し、HTTP または MQ をトランスポート メカニズムとして使用する CICS Web サービス (CWS) の初期サポートを提供します。CICS Web サービスは、コード化文字セット識別コード (CCSID) をサポートし、CCSID を構成することは、すべての環境で CWS の前提条件です。

制限事項:セキュリティおよび Web サービス Atomic Transaction (WSAT) は現在サポートされていません。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

COBOL 言語の機能拡張

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NATIONAL"2" コンパイラ指令が有効になっている場合に、数値項目、編集項目、および外部浮動小数点数項目で USAGE NATIONAL を指定できるようになりました。符号付き数値項目は、SIGN IS SEPARATE 句で指定する必要があります。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

クラシック データファイル ツール

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データ ファイルを開く操作、レコード レイアウト ファイルを作成または開く操作、セグメント レイアウト ファイルを作成または開く操作、および DBD ファイルまたは PSB ファイルを使用して IMS データベースを開く操作を開始できる新しいコマンド ライン ユーティリティが利用可能になりました。これらのアクションはコマンド ラインから開始できますが、IDE 内で完了する必要があります。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

  • COMMAND-LINE-LINKAGE - プログラムを呼び出し、連絡節でアクセスされるパラメーターとしてコマンド ラインをメイン プログラムへ渡すことができます。これは、非推奨となった command_line_linkage チューナーと同等の機能を提供します。
  • EBC-COL-SEQ - NATIVE"EBCDIC" プログラムで指定される EBCDIC 照合順序の動作を制御します。EBC-COL-SEQ"1" (デフォルト) の場合は、従来の固定された (プラットフォームに依存しない) EBCDIC 照合順序の使用が維持されます。EBC-COL-SEQ"2" の場合は、プラットフォームおよびユーザー指定の MFCODESET 環境変数の設定によって変化する最新の CODESET テーブルの使用が求められます。
  • NATIONAL - 数値項目、編集項目、および外部浮動小数点数項目を USAGE NATIONAL として指定できます。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

データベース アクセス - DSNREXX

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注:これは技術評価機能としてのみ提供されます。この新機能について、テストおよびフィードバックができるようになる予定です。ただし、この機能はプロダクション使用を目的としたものではなく、プロダクション使用はサポートされていません。

DB2 LUW および SQL Server の使用時に、Enterprise Server で DSNREXX がサポートされるようになりました。詳細については、「DSNREXX のサポート」を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

アプリケーションのデバッグ

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  • 配列の要素を表示するか、現在の式の値を表示するように、添え字 OCCURS 項目のデバッグ ツールチップを構成できます。これを行うには、エディター内を右クリックし、[COBOL Debug Tooltip Style] をクリックして、[ Show COBOL OCCURS or reference modification value] を有効または無効にします。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

Dialog System GUI

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このリリースで提供されているバージョンの Compatibility AddPack for Visual COBOL をインストールすると、Visual Studio の [ツール] メニューに、IDE 内から Dialog System GUI を起動するための新しいメニュー項目 [Micro Focus Dialog System] が追加されます。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

Enterprise Server for .NET

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このリリースでは、次の各項目が強化されています。

  • 新しいバージョンのプログラムがディプロイされた場合などに AppDomain を再利用するための新しい seesys コマンド ライン ユーティリティを使用した、実行中のリージョンの動的構成。seesys を使用すると、リージョンを再起動することなくロード済みのプログラムを置き換えたり、使用されていない SEP を削除したりすることができます。
  • パフォーマンスの向上 - ジョブのステップの実行にこれまで使用されていた AppDomain を再利用するように JES リージョンを構成できるようになりました。デフォルトでは、AppDomain は各ジョブの終了時にアンロードされます。AppDomain を再利用すると、アセンブリの再ロードがなくなるため、ジョブのスループットが向上します。
  • ネイティブ Enterprise Server のセキュリティと同等の JES セキュリティのサポート (つまり、外部セキュリティ マネージャー (External Security Manager; ESM))。ネイティブ エンタープライズ サーバーと同様のメカニズムを使用して、JES リージョンをセキュリティで保護できるようになりました。
  • JES スプール ハウスキーピング - MVSSPLHK ユーティリティを使用して、JES スプールの出力ファイル データをアーカイブできるようになりました。
  • JES リージョン間でのカタログおよびスプールの共有 - JES リージョン間で JES カタログおよびスプール ファイルを共有できるようになりました。
  • Microsoft 管理コンソール (Microsoft Management Console; MMC) を使用したシステム管理機能の向上:
    • リージョンを構成できる seemmcconfig コマンド ライン ユーティリティ。
    • スプール ビューにおける、追加のフィルターや列、ソート可能な列などのさまざまな機能拡張。
    • 共有カタログ構成およびセキュリティ構成。
    • JES プログラム エイリアス。
  • パブリック クラス ライブラリの機能拡張 - リージョンと対話してスプール機能およびセキュリティ オプションにアクセスできるようになりました。
  • JES ジョブに対する FTP および sFTP のサポート - セキュア レイヤーの有無に関係なく、ジョブ ステップから FTP 機能を実行できます。
  • IDCAMS DEFINE CLUSTER SHAREOPTIONS のサポート - タスクまたはジョブ間での VSAM ファイルの共有のメインフレーム エミュレーションが向上しています。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

ファイル処理

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MFJSORT ICETOOL で、SELECT 演算子の USING パラメーターがサポートされるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

IMS サポート

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このリリースでは、MFS ソース ファイルにおいて PROMPT キーワードがサポートされます。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

ライブラリ ルーチン

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次のライブラリ ルーチンに新機能が追加されました。

  • CBL_GET_PROGRAM_INFO - 特定のプログラムのパスとプログラム名、またはプログラム名のみを返す、ネイティブ COBOL 用の新しい関数 (function 10) が追加されました。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

PL/I サポート

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このリリースには、次のような機能拡張があります。

  • 新しい組み込み関数 - 組み込み関数 ONCONDID() および SAMEKEY() のサポートが追加されました。
  • VARYINGZ 属性を使用して宣言される文字列のサポート - Open PL/I コンパイラおよびランタイム システムで、VARYINGZ 文字列を組み込み関数の変数、パラメーター、およびターゲットとして使用できるようになりました。これにより、IBM のメインフレーム コンパイラとの互換性が向上し、ANSI C などの他の言語をより簡単に使用できるようになります。
  • PL/I マクロ プリプロセッサの互換性の向上 - Open PL/I コンパイラで、IBM の PL/I マクロ プリプロセッサによって使用されるすべてのマクロ プリプロセッサ組み込み関数がサポートされるようになりました。
  • IBM の Structure Alignment 規則との互換性の向上 - Open PL/I コンパイラの -zalign オプションにより、1 バイト全体を使用しない BIT データ型の構造体要素が IBM の PL/I コンパイラと同じ境界にマップされるようになりました。これにより、メインフレーム データ ファイルの分散プラットフォームへの移行が容易になり、プログラム実行の互換性が向上します。
  • 浮動小数点のサポートの向上 - 高速化を目的として、Open PL/I コード ジェネレーターで新しい Intel 浮動小数点オペランドが使用されるようになりました。また、コード ジェネレーターで、C と COBOL の間でのパラメーターの受け渡しに関する互換性が向上しました。
  • PL/I エディターの機能強化:
    • Visual Studio エディターの型およびメンバーのドロップダウン リストに、PL/I の型およびメンバーが表示されるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連情報」を参照してください。

チュートリアル

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製品ヘルプに次の新しいチュートリアルが追加されました。

  • チュートリアル:DSNREXX - DSNREXX を使用して DB2 LUW クエリを実行する手順について説明します。