テスト カバレッジ ユーティリティ プログラム (tcutil) は、テスト カバレッジ バイナリ結果ファイルを XML ファイルに変換して、テスト カバレッジを継続的インテグレーション (CI) システムに統合できるようにするコマンド ライン ユーティリティです。サード パーティの XSLT プロセッサを使用して、XML ファイルを CI に適した形式に変換できます。
tcutil には、1 つ以上の .tcz ファイルを指定する必要があり、次のコマンド ライン構文があります。
tcutil option[option…] tczfilename [tczfilename…]
注: Windows では、tcutil はバッチ ファイルとして実装されています。バッチ ファイルまたは CI コマンド プロセッサ内から tcutil を呼び出すときは、実行するために tcutil の呼び出しを行う必要があります。次に例を示します。
call tcutil...
各要素を次に示します。
- tczfilename
- テスト カバレッジ バイナリ結果ファイル (.tcz)。.tcz ファイルは、テスト カバレッジ構成ファイル .tcf で指定された場所にあります。
option は、次のいずれかです。
- -x [xmlfilename]
- 出力 XML サマリ ファイルの名前 xmlfilename を指定します。このファイルの XML スキーマ ファイルは、<installdir>/etc/schema/mftcov.xsd にある mftcov.xsd です。
xmlfilename のファイル名を指定しない場合に、.tcz ファイルが 1 つしか指定されていないときは、入力 .tcz ファイル (tczfilename) と同じベース名を持つファイルがユーティリティ プログラムによって生成されます。複数の .tcz ファイルが指定されているときは、tcresult.xml ファイルがユーティリティ プログラムによって生成されます。
- -t nnn
- パーセンテージでしきい値を指定します。nnn を指定すると、処理される文が nnn% 未満である場合にはテストの実行が失敗します。nnn は整数値にする必要があります。
- 全体のしきい値が nnn よりも小さい場合は、ゼロ以外の終了コードを返します。
- 全体のしきい値が nnn よりも大きい場合は、ゼロの終了コードを返します。
- -u
- 実行されていないプログラムを含めます。この情報は、現在のフォルダーまたは COBIDY 環境変数で指定されたフォルダー内の .tcz ファイルおよび .idy ファイルの情報に基づいて決定されます。このオプションを使用するには、COLLECTION コンパイラ指令でアプリケーションをコンパイルする必要があります。
- -s xslfilename
- スタイルシート (xslfilename) への直接参照を、出力 XML サマリ ファイル (-x オプションで指定) に含めます。