Fileshare サーバーはそのパスワード ファイルを使用して、クライアント エンタープライズ サーバーにそのファイルへのアクセス権があるかどうかを確認します。Fileshare はパスワード ファイルなしで実行できますが、セキュリティを適用する場合は Fileshare サーバー自体からいずれかのパスワード ファイルを使用する必要があります。Fileshare はシステムのすべてのファイルにアクセスできるため、この方法を強くお奨めします。
Fileshare サーバーは、エンタープライズ サーバーの最初のアクセス試行時 (起動時) にのみパスワード ファイルを使用します。作成したリソース定義を使用して、5 レベルのセキュリティが MSS 自体で制御されます。
パスワード ファイルを管理するには、次のコマンド ラインを使用します。
fs /pf pwd-filename options
指定したオプションに応じて、Fileshare は pwd-filename を作成、変更、または削除します。パスワード ファイルは好きなだけ指定できますが、ファイルは Fileshare サーバーの設定時に /pf オプションで指定した名前と一致する必要があります。
パスワード ファイルが存在しないため、2 つのエントリが含まれるファイルを作成するとします。次のコマンドを入力します。
fs /pf fssecu.pwd /u Usr1 /pw fspass1 fs /pf fssecu.pwd /u Usr2 /pw fspass2
Usr1 および Usr2 のエントリが含まれるパスワード ファイル fssecu.pwd が作成されます。Usr1/fspass1 および Usr2/fspass2 の組み合わせは、エンタープライズ サーバーの SIT の [FS username] および [FS password] フィールドと一致する必要があります。
(たとえば) FSSERV という Fileshare サーバーでパスワード チェックを有効にするには、サーバーの起動時に /pf オプションを使用してください。
fs /s fsserv /cm ccitcp /pf fssecu.pwd
この Fileshare サーバーへの Usr2 のアクセスを無効にするには、次のコマンドを使用します。
fs /pf fssecu.pwd /e /u Usr2 /pw fspass2
fs /pf fssecu.pwd /e /u Usr1 /pw fspass1