アプリケーションを移行するには、Enterprise Developer で Net Express プロジェクトを開くことから始めます。これにより、プロジェクトを nEnterprise Developer ソリューションに変換する Net Express プロジェクトのインポート ウィザードが呼び出されます。
または、Enterprise Developer に用意されている Dialog System Application プロジェクト テンプレートを使用して、ソリューションを手動で作成してファイルを Dialog System アプリケーションからそのソリューションに追加できます。
プロジェクトに追加される Dialog System 固有の項目として、スクリーンセット (.gs ファイル) があります。ウィザードは、次のプロパティをスクリーンセット ファイルで設定します。プロジェクトを手動で作成する場合は、これと同じことを行う必要があります。
- [Copy to Output Directory] が [Copy if newer] に設定されている。これにより、スクリーンセットが変更されるたびに出力ディレクトリにスクリーンセットが追加されるようになります。
- [Build Action] が [Content] に設定されている。これによりスクリーンセットはコンパイルされなくなり、その結果、無効な警告やエラーを生成しなくなります。
Dialog System アプリケーションが Enterprise Developer 内にある場合は、次のように Enterprise Developer でそのアプリケーションを管理および実行できます。

Enterprise Developer では、次の操作を実行できます。
デバッグ可能なオブジェクト指向クラス ライブラリ
アプリケーションがネイティブのオブジェクト指向 COBOL クラス ライブラリを使用している場合、デバッグ時にステップ実行してそれらのライブラリに入るには、デバッグ可能バージョンのライブラリをビルドする必要があります。これは、ライブラリが付属していて IDE からライブラリを選択できる
Net Express とは異なります。デバッグ可能バージョンのライブラリをビルドして使用するには、次の手順に従います。
- 必要なクラス ライブラリのプロジェクトを開きます。プロジェクトは、インストールの cpylib フォルダー (デフォルトでは、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer) にあります。クラス ライブラリ プロジェクトは次のとおりです。
- Base クラス ライブラリ - basecl\classm.cblproj - Enterprise Developer でインストールされます。
- GUI クラス ライブラリ - guicl\apiguim.cblproj - Enterprise Developer でインストールされます。
- OLE クラス ライブラリ - olecl\olecl.cblproj - Enterprise Developer でインストールされます。
- デバッグ構成が選択されていることを確認してから、プロジェクトをビルドします。結果の出力は、プロジェクト フォルダーの debug サブフォルダーに保存されます。
- アプリケーションで、デバッグ可能バージョンのライブラリが入っているフォルダーをポイントするように COBPATH 環境変数を設定します。これを行うには、次の手順に従って application.config ファイルに変数を追加します。
- Enterprise Developer でアプリケーションを開きます。
- メイン プロジェクトを右クリックし、[] をクリックします。
- ソリューション エクスプローラーで Application.config をダブルクリックします。
- [Name] フィールドで、COBPATH を指定します。
- [Value] フィールドで、フォルダーのフル パスを指定します。たとえば、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\cpylib\guicl\debug です。
- [Set] をクリックします。
注: クラス ライブラリのヘルプは、インストールの Help フォルダーにインストールされる
nxrclr.chm ファイルで利用できます。デフォルトの場所は、
%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\Help です。
オブジェクト参照項目の確認
Enterprise Developer では、オブジェクトのクラスのデバッグ情報が利用可能な場合、オブジェクトのインスタンス データを表示できるようにネイティブのオブジェクト参照データ項目を確認できます。
デバッグ ツールには、データ項目の 16 進値と実際の値の両方が表示されます。