HSF レコードの収集およびディスクへの書き込みを有効にしている場合は、個々のトランザクション実行の詳細がカンマ区切り値ファイルに書き込まれ、1 つの HSF レコードが 1 行に記述されます。
これらのファイルは cashsf-a.csv および cashsf-b.csv という名前でシステム ディレクトリに置かれます。これらのファイルのうち、アクティブになるのはどちらか一方のみで、アクティブなファイルが一杯になった場合、または ESMAC の [Control] ページの [HSF Data] セクションにある [Switch] ボタンをクリックした場合に、レコードがもう一方のファイルに書き込まれます。レコードの書き込みは、そのファイルの最大ファイル サイズに達するか、[Switch] ボタンを再度クリックするまで続きます。
このバージョンの製品で作成された .csv ファイルには次のヘッダーがあり、以下のフィールドが含まれます。
#HSFVer=03;Custom=xx;CicsFiles=xx;TSQ=xx;TDQ=xx
Type,PID,Task,Date,Time,Tran/Job,User/DDName/CC,LU/Step,Prog/DSName,Latent/ReadCount,Resp/WriteCount,
API/RewriteCount,SQL/DeleteCount,IMS/DSDeleteCount,DSType,DSAccessType,Custom01,File01,Count01,Time01,TS01,Count01,Time01,TD01,Count1,Time1
Custom、File、TS、および TD フィールドの数は、ヘッダー内の xx の値に対応します。これは、ES_HSF_CFG 環境変数に従って設定されます。
この変数を設定する際には、許容範囲内で値を設定する必要があります。値を設定しない場合は、そのフィールドにデフォルト値が使用されます。また、フィールド名が変数内で明示的に設定されていない場合は、そのデフォルト値が使用されます。許容範囲およびデフォルト値は次のとおりです。
フィールド名 |
範囲 |
デフォルト |
CUSTOM |
0 から 5 |
0 |
CICSF |
0 から 20 |
5 |
TSQ |
0 から 20 |
5 |
TDQ |
0 から 20 |
5 |
たとえば、ES_HSF_CFG=CUSTOM=2;CICSF=10;TSQ=32 の場合、2 個のカスタム フィールド、10 個の CICS ファイル フィールド、5 個の TSQ フィールド、5 個の TDQ フィールドが生成されます。
重要: 以前のバージョンの製品の HSF 出力は、ヘッダーを含まないか、以下の行で始まらない場合があります。
#HSFVer=01 or 02
以前の一部の .csv ファイル (#HSFVer=01) は、DSType および DSAccessType フィールドを含まず、以下のヘッダーもありません。
#HSFVer=01
Type,PID,Task,Date,Time,Tran,User,LU,Prog,Latent,Resp,API,SQL,IMS,File1,Count1,Time1,File2,Count2,Time2,
File3,Count3,Time3,File4,Count4,Time4,File5,Count5,Time5,TS1,Count1,Time1,TS2,Count2,Time2,TS3,Count3,
Time3,TS4,Count4,Time4,TS5,Count5,Time5
または、以下の IMS フィールドがありません。
Type,PID,Task,Date,Time,Tran,User,LU,Prog,Latent,Resp,API,SQL,File1,Count1,Time1,File2,Count2,
Time2,File3,Count3,Time3,File4,Count4,Time4,File5,Count5,Time5,TS1,Count1,Time1,TS2,Count2,Time2,TS3,
Count3,Time3,TS4,Count4,Time4,TS5,Count5,Time5
フィールドの型
- Type
- レコードの型。次のいずれかになります。
- CICS - CICS トランザクション用
- IMS - IMS トランザクション用
- JCL - JCL ジョブ開始、ステップ完了、およびジョブ終了イベント
- JCLF - メインフレーム ファイル イベント用
- WEB - Web サービス用
- PID
- タスクを実行した SEP のプロセス ID。
- Task
- 一意のタスク番号。
- Date
- タスクの実行が開始された日付 (yyyymmdd 形式)。
- Time
- タスクの実行が開始された時刻 (hhmmssttt 形式。ttt はミリ秒を示す)。
- Tran/Job
- タスクの名前。以下のいずれかになります。
- CICS および IMS タスクの場合は、トランザクション ID。
- JCL および JCLF の場合は、ジョブ名。
- Web サービスの場合は、サービス名。
- User/DDName/CC
-
- JCL および JCLF 以外のレコードの場合は、タスクを開始したユーザーの ID。
- JCL STEP および JCL JOBEND レコードの場合は、関連する条件コード。
- JCL JOBSTART レコードの場合は、ジョブをサブミットしたユーザー。
- JCLF レコードの場合は、ジョブ ステップに関連付けられたファイルの DDName。
- LU/Step
-
- CICS タスクの場合は、論理ユニットまたはネット名 (タスクを開始するために使用された端末の識別子)。
- JCL JOBSTART レコードの場合は、JOBSTART(CLASS=jobclass) インジケーター。
- JCL STEP レコードの場合は、ステップ名。
- JCL JOBEND レコードの場合は、JOBEND インジケーター。
- JCLF の場合は、ステップ名。
- Prog/DSName
-
- CICS および IMS タスクの場合は、プログラム名。
- JCL JOBSTART および JOBEND レコードの場合は、ジョブ番号。
- JCL STEP レコードの場合は、プログラム名。
- JCLF レコードの場合は、データセットの名前。
- Latent/ReadCount
-
- Enterprise Server が要求を受信してからタスクの実行が開始されるまでの時間 (ミリ秒単位)。これは、JCLF レコードを除くすべてのレコードに適用されます。
- JCLF レコードの場合は、関連するステップ中にファイルに対して実行された読み取りの数。
- Resp/WriteCount
-
- タスクが実行されていた時間 (ミリ秒単位) (待ち時間を含まない)。これは、JCLF レコードを除くすべてのレコードに適用されます。
- JCLF レコードの場合は、関連するステップ中にファイルに対して実行された書き込み操作の数。
- API/RewriteCount
-
- このタスクに対する CICS API (EXEC CICS 文) で費やされた時間 (ミリ秒単位)。これは、JCLF レコードを除くすべてのレコードに適用されます。
- JCLF レコードの場合は、関連するステップ中にファイルに対して実行された再書き込みの数。
- SQL/DeleteCount
-
- このタスクに対する SQL API (EXEC SQL 文) で費やされた時間 (ミリ秒単位)。これは、JCLF レコードを除くすべてのレコードに適用されます。
- JCLF レコードの場合は、関連するステップ中にファイルに対して実行されたレコード削除の数。
- IMS/DSDeleteCount
-
- このタスクに対する IMS DL/I API で費やされた時間 (ミリ秒単位)。これは、JCLF レコードを除くすべてのレコードに適用されます。
- JCLF レコードの場合は、現在のステップ中に関連するデータセットが削除された回数。
- CPU Time
- タスクで使用された CPU 時間 (ミリ秒単位)1。
- Mem Usage
- メモリ使用量 (キロバイト単位)1。
- IO Read Size
- 読み取られたデータの量 (キロバイト単位)1。
- IO Write Size
- 書き込まれたデータの量 (キロバイト単位)1。
- IO Read Count
- 読み取りシステム呼び出しの数1。
- IO Write Count
- 書き込みシステム呼び出しの数1。
- MQ Time
- MQ API 呼び出しの実行にかかった時間 (ミリ秒単位)1。
- EZASOKET Time
- EZASOKET API 呼び出しの実行にかかった時間 (ミリ秒単位)1。
- DSType
- このフィールドはすべてのレコードで空白になります。ただし、JCLF レコードは例外で、次のいずれかになります。
- Permanent
- PC
- Terminal
- Sysout
- Dummy
- Temp
- DSAccessType
- このフィールドはすべてのレコードで空白になります。ただし、JCLF レコードは例外で、次のいずれかになります。
注: 1 これらのフィールドには、リージョンが値を出力するように構成されている場合にのみ値が格納されます。これを制御するには、環境変数 ES_HSF_RTS_MONITOR を ON または OFF に設定します。
Windows では、これらのフィールドのサポートはデフォルトでは有効になっていません。有効にするには、ES_HSF_RTS_MONITOR=ON を設定します。
Linux では、これらのフィールドのサポートはデフォルトで有効になっています。無効にするには、ES_HSF_RTS_MONITOR=OFF を設定します。
UNIX では、これらのフィールドはサポートされていません。
構成可能なフィールド型
ES_HSF_CFG 環境変数の値に基づいて、以下の追加フィールドが繰り返される場合があります。
- Customxx
- ユーザー アプリケーションから ES_WRITE_CUSTOM_HSF を呼び出してレコードに書き込まれたカスタム データ。
- Filexx
- トランザクションがアクセスしたファイルの名前。
-
- Countxx
- トランザクションがこのファイル xx にアクセスした回数。
- Timexx
- トランザクションがファイル xx へのアクセスに費やした時間 (ミリ秒単位)。
- TSxx
- トランザクションがアクセスした一時記憶キュー (TSQ) の名前。
-
- Countxx
- トランザクションが TSxx にアクセスした回数。
- Timexx
- トランザクションが TSxx へのアクセスに費やした時間 (ミリ秒単位)。
- TDxx
- CICS レコードの場合は、一時データ キュー (TDQ) の名前。CICS レコード以外の場合は、空白になります。
-
- Countxx
- トランザクションが TDxx にアクセスした回数。
- Timexx
- トランザクションが TDxx へのアクセスに費やした時間 (ミリ秒単位)。
Microsoft Excel で表示されるサンプルの内容
