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第 1 章 はじめに

この章では、ライセンス管理機能 (License Management Facility) の概要とソフトウェアライセンス管理におけるこの機能の利点について説明します。


警告: システムでライセンス管理機能を使用するには、UNIX で共有メモリを割り当てて使用できる必要があります。


1.1 ライセンス管理機能の特長

ライセンス管理機能は、同じマシン上で実行される Server Express 開発システムおよび、以前のバージョンのあらゆる UNIX 版 Micro Focus 製品を制御および監視します。このマニュアルでは、Server Express 開発システムおよび、以前のバージョンのあらゆる UNIX 版 Micro Focus 製品を「ライセンス製品」と呼びます。また、Server Express で開発されたアプリケーションを実行するには、別のライセンスシステムが必要です。このシステムについては、『AppTrack による実行時ライセンス管理』を参照してください。

ライセンス管理機能を使用して、以下を行い、ユーザが製品の正当な使用権を取得しているかを確認することができます。

1.2 ライセンスとライセンスキー

Micro Focus から初めて製品ライセンスを取得したときに、次の内容物が届きます。

Micro Focus の正式ライセンス製品に対するライセンスを追加で取得した場合は、次の内容物が届きます。

製品を使用するには、ライセンスキーが必要です。1 つのライセンスキーでは、1 台のマシンに製品をインストールし、指定された人数のユーザが使用することができます。通常、ライセンスキーの期限はありません。ただし、評価版製品のライセンスキーには期限が設けられている場合があります。

ライセンスの契約内容については、Micro Focus のライセンス製品に同梱されている『Micro Focus エンドユーザ使用許諾契約』を参照するか、Micro Focus に連絡してください。

ライセンスキーを使用することにより、ライセンス製品のロックを解除して起動することができます。製品を使用するには、あらかじめライセンスキーをライセンスデータベースにインストールしておく必要があります。後でライセンス製品のユーザ数を増やす場合、または別のライセンス製品を起動する場合には、ライセンスキーを追加することができます。追加のライセンスキーは、ライセンス製品を再インストールせずにいつでもインストールできます。


重要: ライセンスキーは、有効なライセンスの証明です。

ライセンスキーは、ライセンス製品の重要な一部です。このキーがないと製品を使用することができません。そのため、ライセンスキーは、使用していなくても、他の重要な資産と同様に厳重に保管することをお奨めします。

ライセンスキーを紛失した場合に、代替のライセンスキーは提供されませんのでご注意ください。


64ビット版 Server Express:
64 ビット版の Server Express 2.0 をインストールする場合は、64 ビット版用のライセンスが発行されます。32 ビット版の Server Express に関連付けられたライセンスはすべて無効になります。この警告は、64ビット版のインストール時に表示されます。64 ビット版のライセンスでは、64 ビット版と 32 ビット版の Server Express を使用することができます。

配布された 64 ビット版のライセンス数が、使用していた 32 ビット版 Server Express のライセンス数よりも少ない場合は、Micro Focus の営業担当者に連絡の上、必要な数のライセンスを追加購入する必要があります。

1.3 ライセンス管理機能の管理と使用

管理者は、各システムにライセンス管理機能をインストールし、継続的に正しく動作することを確認する必要があります。また、ライセンス製品のライセンスキーをインストールしてライセンス管理機能を使用し、ライセンス数と追加の必要性を確認する必要があります。

詳細については、『管理作業』の章を参照してください。

通常、ユーザには、ライセンス管理機能によりライセンスが提供された製品とその他の方法でライセンスが提供された製品の違いはわかりません。

ただし、ライセンス管理機能で有効なライセンスを検出できない製品をユーザが使用しようとすると、ライセンスキーが検出されないこと、または購入したライセンスがすべて使用されていることを表す警告がライセンス管理機能により表示され、ライセンス製品の実行が終了します。

1.4 ライセンス管理機能のコンポーネント

ライセンス管理機能には、次の 4 つのコンポーネントが含まれます。

ライセンス管理機能は、Micro Focus のライセンス製品を実行するマシンごとに実行されます。たとえば、次の図は 1 台のマシンを設定する場合の操作の例です。



図 1-1: ライセンス管理機能のコンポーネント


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