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フォームは、アプリケーションのユーザインターフェイスです。最も簡単なフォームとしては、いくつかのコントロール (入力フィールド、オプションボタンやチェックボックスなど) と、フォームを送信するためのプッシュボタンを含むものがあげられます。フォームは、送信されると、Web サーバに対してサーバ側プログラムの起動要求を送信し、フォームに入力されたデータをまとめて、サーバに送信します。
エンドユーザがデータを入力している間にコントロールが互いに対話するような、より複雑なフォームをデザインすることもできます。たとえば、特定のオプションボタンを選択しない限り、特定のフィールドを使用禁止にすることができます。このようなフォームを使用する場合は、HTML Web ページのスクリプト言語である JavaScript または JScript を学習する必要があります。JavaScript、JScript およびイベントハンドラの概要については、『インターネットプログラミングの概要』 の章の 『フォームのプログラミング』 を参照してください。
フォームの各コントロールには名前と値があります。エンドユーザがフォームを送信すると、フォームの情報は、サーバ側プログラムに一対の名前と値として送信されます。COBOL 構文の拡張機能を使用すると、フォームのコントロールの名前を、サーバ側プログラムの COBOL データ項目に直接、関連付けることができます。フォームのデータがサーバ側プログラムにポストされると、データ項目はフォームのコントロールの値に設定されます。この方法については、『サーバ側のプログラミング』 の章で説明します。
エンドユーザがフォームにデータを入力すると、それらのデータを Web サーバへ送信する必要があります。次に、サーバ側プログラムが実行され、データが処理されます。これらの処理をフォームの送信と呼びます。入力フォームには、フォームを送信したときに実行されるサーバ側プログラムの URL を決定する Action プロパティがあります。
フォーム上にある Submit コントロールは、サーバ側プログラムを起動し、フォームに入力されたデータをサーバ側プログラムにポストします。通常、Submit コントロールはプッシュボタンにしますが、イメージにすることもできます。Submit コントロールは、フォームの Action に URL が設定されているプログラムを起動します。つまり、Action プロパティが、フォームの送信時に実行するプログラムを決定します。
オプションで、すべてのコントロールの内容をデフォルト値にリセットする Reset コントロールを使用することもできます。Reset コントロールも、通常はプッシュボタンにします。
Server Express に提供されている Object COBOL 構文の拡張機能を使用すると、次の 2 種類の方法でフォームを作成することができます。
次に Web ページの例を示します。
この Web ページでは、次のような HTML が必要です。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>Blank</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H1>Sample Form</H1>
<P>Please enter the following details:</P>
<FORM METHOD="POST"
ACTION="/cgi-bin/cobrun/userid/program">
<P>Name: <INPUT TYPE="TEXT" NAME="name"></P>
<P>Email id: <INPUT TYPE="TEXT" NAME="emailid"></P>
<P>Phone: <INPUT TYPE="TEXT" NAME="phone"></P>
<P><INPUT TYPE="SUBMIT" NAME="Submit1">
<INPUT TYPE="RESET" NAME="Reset1"></P>
</FORM>
</BODY>
</HTML>
タグ、 <HTML></HTML> は、これらのタグの間にあるテキストが HTML であることを示します。タグ、 <HEAD></HEAD> は、省略可能で、ヘッダ情報の前後に使用します。テキストとその他のページ要素を作成するマークアップタグを、タグ、 <BODY></BODY> の間に配置します。
タグ、 <H1></H1> で第 1 レベルの見出しを作成します。タグ <P></P> で段落を作成します。
はエンティティであり、改行なしの空白を指定します。その他にも、HTML 文書にさまざまな文字を入力できるようにするエンティティがあります。たとえば、> を使用すると、大なり記号 (>) を文書に入力できます。この記号は、HTML でタグを区切るために使用されるため、直接入力することができません。
タグ、 <FORM></FORM> は入力フォームの要素を作成します。フォームのオブジェクト (テキストボックス、チェックボックス、オプションボタン、送信ボタン) は INPUT 要素で表します。TYPE 属性は表示するオブジェクトのタイプを決定します。たとえば、値、 TEXT (デフォルト) はテキストボックスを生成します。値、 SUBMIT および RESET は同じボタンを作成します。要素、 ACTION は、ユーザが SUBMIT ボタンを押したときの動作を定義します。この例では、cobrun を使用してプログラム、 program を起動します。要素 、POST については、ユーザが SUBMIT ボタンを押したときに、テキストボックスに入力されたデータが送信されるように定義します。ブラウザとデータを送受信する方法の詳細については、『サーバ側のプログラミング』 を参照してください。
HTML ページとフォームの作成方法については、多くの書籍で説明されています。Web サイト、 http://www.w3.org でも HTML タグについて説明しています。
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