前ページへ AS ライセンスの管理

第 4 章 開発システムユーザ

この章では、アプリケーションのテスト用に自動的にインストールされる AS ライセンスについて説明します。

4.1 はじめに

Server Express などの Micro Focus 開発システムには、開発者 1 人に対して 5 つの AS ライセンスが同梱されています。これらのライセンスは、自動的にインストールされるデフォルトの標準ライセンスです ( ライセンスの種類の詳細については、『実行時ライセンス (Application Server ライセンス) とは』を参照してください )。このライセンスを使用して、Animator またはコマンド行から実行したアプリケーションをテストできます。開発システムのライセンスをインストールまたはアンインストールすると、対応する AS ライセンスが AS ライセンスデータベースに自動的にインストールまたはアンインストールされます。AppTrack を実行する必要はありません。この章では、今後これらのライセンスを開発ライセンスと呼びます。

特別な処理が必要な場合があります。旧バージョンまたはアップデートバージョンからインストールされた正式ライセンス版の開発システムがすでに存在する場合は、システムに存在する開発ライセンスに対応した AS ライセンスの自動インストールをトリガする必要があります。その手順は、次のとおりです。

  1. 開発ライセンスがインストールされたディレクトリに移動します。デフォルトでは、/usr/lib/mflmf または /opt/lib/mflmf のどちらかです。

  2. プロンプトで、コマンド sh ./devas を入力します。

cd /usr/lib/mflmf
sh ./devas

このコマンドは 1 回の実行だけで十分ですが、再試行しても問題は発生しません。

また、非開発者と同じようにライセンス管理ユーティリティを実行し、提供されたあらゆる機能を使用することもできます。

4.2 開発者のための追加の AS ライセンス

開発テスト用に追加の AS ライセンスを取得する場合は、それらのライセンスをエンドユーザとまったく同じ方法でインストールします。詳細については、『AS ライセンスのインストール』を参照してください。


注 : 開発テスト用に複数の AS ライセンスが自動インストールされます。詳細については、前項を参照してください。


デフォルトでは、$COBDIR は開発システムがインストールされたディレクトリを参照するよう設定されます。AppTrack を実行すると、インストールされた AS ライセンスはこのディレクトリにリンクされます。つまり、デフォルトでは、インストールされた AS ライセンスを利用できるのは、$COBDIR が参照する開発システムを使用するアプリケーションだけです。Application Server のアップデートバージョンを入手する場合は、新バージョンが正しく実行され、その動作が確認されるまで、引き続き旧バージョンを使用できるように新しい場所にインストールします。旧バージョンの開発システムの場所にリンクされた AS ライセンスは、デフォルトでは、新規にインストールした開発システムで利用できません。

新規開発システムとのリンクを設定するには、新規 Application Server をインストールしたディレクトリにある、テキストファイル、 DEVASSHARE に行を追加します。この行に、元の Application Server がインストールされたディレクトリのパス名を指定してください。すべてのユーザに対してファイルの通常の読み取り許可を設定する必要があります。このファイルが存在しない場合は、テキストエディタで作成し、どのユーザに対しても読み取り許可を設定します。

たとえば、元の Application Server が /usr/original/AS、新規 Application Server が /usr/new/AS にそれぞれインストールされている場合に、DEVASSHARE に追加する行は、次のとおりです。

/usr/original/AS

4.3 開発者ライセンスの使用に関する問題

アプリケーションをテストする際に、使用できる AS ライセンスがないというメッセージが表示された場合は、無料で提供された 5 つの AS ライセンスユニットが AS データベースに含まれていないためです。

これらの AS ライセンスが存在するかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. AppTrack を実行します。
    $COBDIR/aslmf/apptrack
  2. プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

    AppTrack のメニューが表示されます。

  3. メニューのオプション 2 ( ライセンスの概要 ) を選択します。

    AppTrack から、インストール済みのライセンス数と、実行中のアプリケーションのコピー数を示したレポートが表示されます。

    インストールした開発システムのエントリが、***Developer Usage というマークで表示されます。

このエントリが見つからない場合は、次の手順を実行します。

  1. ライセンス管理サービスを実行します。詳細については、『ライセンス管理ガイドブック』『管理作業』の章の『License Managerの起動』の項を参照してください。

  2. F7(リフレッシュ) キーを押します。

    不足していた開発者ライセンスユニットが Application Server データベースにインストールされます。

これでアプリケーションを実行できます。


Copyright © 2002 Micro Focus International Limited. All rights reserved.
本書、ならびに使用されている固有の商標と商品名は国際法で保護されています。

前ページへ AS ライセンスの管理