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第 8 章 通信

Fileshare クライアントと Fileshare サーバは、共通通信インターフェイス (CCI) を使用して通信します。

8.1 概要

Fileshare サーバでは、同時に複数の通信プロトコルを使用することができるため、同じプロトコルを使用していない多くの Fileshare クライアントと通信することができます。

Fileshare サーバの起動時には、Fileshare 構成ファイルで /cm オプションを使用し、サポートする通信プロトコルを指定する必要があります。 /cm の有効値は次のとおりです。

Windows
ccitcp
ccinetb
cciipx

UNIX:
ccitcp
ccinampu

UNIX
Fileshare サーバと Fileshare クライアント を同じ UNIX マシンで実行する場合には、UNIX 用名前付きパイププロトコル (CCINAMPU) を使用してください。CCITCP を使用するよりも性能が大きく向上します

8.2 CCITCP の使用

Fileshare のデフォルトのプロトコルは TCP/IP (CCITCP) プロトコルです。CCITCP を使用しているときには、CCITCP ダイレクトまたは次のプロセスを使用することができます。

TCP/IP の詳細については、次のオンラインヘルプまたはオンラインマニュアルを参照してください。

CCITCP ダイレクトの詳細については、次のオンラインマニュアルを参照してください。

8.3 CCI トレース

CCI トレースを使用すると、CCI から送信されたすべてのメッセージのログをファイルに記録できます。CCI トレースは、通信に関係する問題のトラッキングやデバッグに役立ちます。CCI トレースを有効化するには、 次の行を Fileshare サーバの構成ファイルに追加してください。

/tr cci

CCI トレース情報への不正アクセスを防ぐために、CCI トレースを有効化した Fileshare サーバを起動するときに、スーパーバイザパスワードを入力するようにメッセージが表示されます。パスワードが受け付けられると、CCI トレースが有効化され、CCI トレースをすぐにアクティブにするかどうかを確認するメッセージが表示されます。


注:スーパーバイザパスワードは、パスワードファイルのユーザ ID FSVIEW で指定します。そのため、Fileshare サーバを起動するときに、パスワードファイルを正しく指定する必要があります。


CCI トレースは、F3 キーを使用して、有効または無効にすることができます。

CCI トレースオプションは、CCITRACE 環境変数を通じて指定します。

8.4 CCI タイムアウト

デフォルトでは、CCI は、ネットワーク要求の完了のを 120 秒間待った後にタイムアウトになり、エラーを返します。ネットワーク要求がこのタイムアウト時間の前に終わらない場合は通常、これ以上待つ必要がないと考えられます。たとえば、Fileshare クライアントが初めて開こうとしたときに、正しいサーバ名を持つ Fileshare サーバが動作していない場合は、サーバに接続できないため、9/124 状態が返されるまでに、アプリケーションが 120 秒間動作不能になっているように見えます。詳細は、『エラー処理』 の章の 『通信エラー』 の項を参照してください。

クライアントの構成ファイル、 fhredir.cfg/ct オプションを使用して、Fileshare クライアントを構成し、タイムアウトの時間を短くすることができます。タイムアウト時間は 1/10 秒単位で指定します。

/ct 300

この例では、CCI がネットワーク要求の完了を 30 秒間待つように Fileshare クライアントに指示します。30 秒が経過すると、9/125 状態がアプリケーションプログラムに返されます。


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