| 翻訳集団の概念 | 見出し部 |
この章ではCOBOL言語の基本的な定義について説明する。
まず最初に翻訳集団全体の構造を説明する。翻訳集団の各構成要素は4つの部に分かれている。具体的には、見出し部、環境部、データ部、手続き部がある。
したがって、この資料もそれらの部別に構成されている。各部の中では、COBOLの節ごとに見出しを付けて説明する。項は、参照しやすいように、アルファベット順に配列してある。組み込み関数およびCOBOLの動詞は項のレベルに含める。
追加の言語機能として、DBCS、報告書作成、通信、SQLもサポートされている。それらについては、マニュアル『言語リファレンス - 追加トピック』を参照。
翻訳集団は一連のソース単位である。ソース単位の中に他のソース単位を含めることができる。他のソース単位に含まれるソース単位から、親のソース単位の資源の一部を参照できる。
翻訳集団にはいくつかのソース単位を含めることができる。含まれるソース単位が1つもないこともありえる。
ソース単位は見出し部で始まる。
その中に別のソース単位を含みうる。
ソース単位の文、記述項、節は4つの部にグループ化される。各部は下記の順に配列される。
ただし、コンパイラ指令、原始文操作文、
終了見出しは例外である。
ソース単位中の部の開始は適切な部の見出しによって示される。
見出し部の開始は、見出し部内で許されている段落の見出しのどれかによっても示すことができる。
ソース単位中の部の終了は下記のどれかひとつによって示される。
ソース単位の終了は
終了見出し(指定された場合)、または翻訳集団内に後続の原始行が存在しないことによって示される
ソース単位Bが
他のソース単位Aに含まれるとき、包含関係は直接的でも間接的でもかまわない。Aに含まれBを含む他のソース単位が存在しない場合、ソース単位Bはソース単位Aに直接的に含まれる。Aに含まれBを含む他のソース単位が存在する場合、ソース単位Bはソース単位Aに間接的に含まれる。
他のソース単位に直接的にまたは間接的に含まれるソース単位は、この仕様においては、別のソース単位とみなされる。ただし、入れ子になったソース単位は親のソース単位中に定義されている資源の一部を追加的に参照することができる。
他のソース単位に含まれるソース単位をコンパイルした結果の実行用プログラム・コードは、この仕様においては、親のソース単位をコンパイルした結果の実行用プログラム・コードと不可分であるとみなされる。
翻訳単位は他のソース単位に含まれていないソース単位である。翻訳集団内で翻訳単位の前または後ろに他の翻訳単位が来ることもある。
ソース要素はネストされているソース単位を除いたソース単位である。
ランタイム・モジュールは翻訳単位をコンパイルした結果である。

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終了見出しは定義の終わりを示す。
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