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この章では、構成ファイルを使用した、Server Express 開発ツールの構成方法について説明します。
この章では、構成ファイルの場所と編成についても説明しますが、特定の構成オプションについては詳しく説明しません。構成オプションについては、各ツールに関連する章で説明します。
多くの開発ツールを構成して、ツールの動作や画面設定を変更することができます。ツールの現在の構成はディスクに保持されるため、ツールを実行すると常に同じように動作します。
構成情報は、2つのファイル、$COBDIR/etc/mfcobolrc および $HOME/.mfcobolrc に格納されます。どちらの場合でも、最初のファイルがグローバル構成ファイルで、2 つ目のファイルがローカル構成ファイルになります。これらの 2 つのファイルには、多くのツールの構成情報が記載されています。これらのツールを構成するには、テキストエディタを使ってこの 2 つのファイルを編集します。
この 2 つのファイルを使用すると、システムでネットワーク環境またはマルチユーザ環境をサポートできます。グローバル構成ファイルには、ツールの全インストールのデフォルトが格納されています。各ユーザのローカル構成ファイルでこのデフォルトを変更しても、他のユーザには影響しません。このファイルは、書き込み権が設定されたディレクトリに置く必要があります。
ツールを起動すると、ツールはグローバル構成ファイルとローカル構成ファイルの両方から構成情報を読み取ります。構成の詳細は、構成ファイル内のタグと呼ばれる見出しの下に格納されます。各タグの下の行に、各ツールの構成詳細が示されます。ツールは通常 2 つ以上のタグから詳細を読み取ります。
この形式の詳細については、『プログラマーズガイド - アプリケーション作成』の『アプリケーション構成システム』の章を参照してください。
ローカル構成ファイルに格納されているオプションは、グローバル構成ファイルのオプションよりも優先されます。
グローバル構成ファイルには、デフォルトの構成詳細が格納され、ローカル構成ファイルには、特定のユーザのデフォルトとの違いが格納されます。これにより、デフォルトを一箇所で更新し、すべてのユーザにただちに影響を与えることができますが、個別の設定は有効なままです。
例として、文字モードインターフェイスでカラーを変更する方法を取り上げます。これは、実際に多くのツールに影響しますが、原則として各ツールで使用する機能でも同じです。
グローバル構成ファイルのタグと構成詳細は次のようになります。
[MF-ATTRIBUTES] SYS-ATT-01 : BLACK ON BLACK SYS-ATT-02 : YELLOW ON RED SYS-ATT-03 : BROWN ON BLACK SYS-ATT-04 : YELLOW ON BLACK SYS-ATT-05 : CYAN ON BLACK SYS-ATT-06 : WHITE ON BLACK . . .
-ATTRIBUTES の前の語はプリフィックスと呼ばれ、ツールの名前になります。この例では、この機能が多くのツールに影響を与えるため、プリフィックスは MF- になります。ツールはこれを読み取り、画面で使用するカラーを決定します。
ツールを構成するために使用するタグと詳細については、このマニュアルの各ツールの説明を参照してください。ツールの構成詳細で使用する構文についても、各ツールの説明を参照してください。
文字が緑色で背景が黒のメニューを変更するとします。メニューのカラーを指定する SYS-ATT- 行を確認する必要があります。カラーは多くのツールに影響を与えるため、カラーの構成情報は、特定のツールに関する章に記載されていません。カラーの構成については、『プログラマーズガイド - アプリケーション作成』の『アプリケーション構成システム』の章に記載されています。
この章を参照すると、メニューの文字のカラーは SYS-ATT-03 であることがわかります。
ネットワーク環境またはマルチユーザ環境のシステム管理者である場合は、グローバル構成ファイルを編集して、インストール全体のデフォルトを変更します。次の項目のみを変更します。
SYS-ATT-03 : GREEN ON BLACK
個別のユーザに対してのみ変更を行う場合は、次の行を追加して、ローカル構成ファイルを変更します。
[MF-ATTRIBUTES] SYS-ATT-03 : GREEN ON BLACK
これで、ツールがグローバル構成ファイルからカラーを読み取ると、メニューのカラー SYS-ATT-03 はローカル構成ファイルで定義した設定で上書きされます。
前述のカラー構成の例では、ローカル構成ファイルの 1 行により、グローバル構成ファイル内の 1 つのタグの下にある 1 つの項目を上書きする方法を説明しました。
ツールの中には、ローカル構成ファイルのみ、またはグローバル構成ファイルのみから 1 つのタグの下にあるすべての行を読み取るものがあります。例として、COBOL
エディタで使用するデフォルトを説明するタグ、 [EDIT-USER] があります。このタグがローカル構成ファイル内にある場合、Animator
はそのファイルからのみメニュー情報を読み取り、グローバル構成ファイルにある [EDIT-USER] の下の項目はすべて無視します。
グローバル構成ファイルは mfcobolrc と呼ばれます。COBOL システムをインストールする場合は、このファイルが環境変数、 COBDIR で示されるディレクトリ内に置かれます。ローカル構成ファイルは .mfcobolrc と呼ばれ、COBOL システムは、常にユーザのホームディレクトリを検索します。COBOL システムではこのファイルは作成されません。ローカル構成の詳細を変更するには、必要な詳細が記載されているファイル、 $HOME/.mfcobolrc を作成します。
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